千人目の君。2【朔間凛月】 (ページ4)

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四十四人目ページ4

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四人でぞろぞろと、周囲の視線を浴びながら進む。

嵐「……目立つわねェ」

呆れたようにナッちゃんが言った。続けて、『まぁこんな美人が四人もなんて、無理もないかしら』とぼやいた。

司「ふむ、たしかに少し人目を集めすぎますね。鳴上先輩の結界は使えないのですか？」

スーちゃんが声を潜めて俺に言ってくる。まぁ“結界”なんて聞いたらそこら辺の奴らは妖かと思うし、賢明な判断だ。

レ「お、リッツそろそろ出来そう？」

凛「も～、ちょっと黙っててよ。周りにバレないように魔法を構築するのって、大変なんだよ？」

凛「＿＿＿＿＿よし、でーきた。」

パチン、と指を鳴らせば、もう俺たちを見る者なんて一人もいない。

司「こ、これは……隠蔽の術？！それも指を鳴らしただけで発動させられるとは、流石です！」

凛「まぁね♪スーちゃん達は札とかを使うんだろうけど、俺は魔法が使えるからね。自分の魔力だけでこっそり発動させることだって出来る。」

時間がかかるんだけどね、と呟いたけれど、目を爛々と輝かせる彼には聞こえていないようだ。

司「す、素晴らしいです！やはり凛月先輩は実力は本物なのですね！」

レ「わはは☆スオーは元気だなぁっ！うんうん、いいことだ！」

嵐「呑気なんだから。それより、どこまで行くの？もう随分と町からは離れたわよ？」

凛「ん～、もうちょっとかなぁ。ここの一本道をずーーっとまっすぐ。まっすぐだよ。」

レ「ふぅん……？フフン、おれ、リッツが行きたい場所わかっちゃったかも！」

凛「あ、ネタバレ禁止～。まだわからないお馬鹿ちゃん達は、着くまでのお楽しみね」

司「ぐぬぅ……馬鹿にされています！！」

嵐「ずっとあのお店にいたんだから、分からなくて当然じゃないのォ！意地悪ね！」

凛「なんとでも言えばいいよ。きっとこれから俺に感謝することになるだろうからね…♪」

凛「ここの階段だよ。さぁ、登ろっか。」

世にも美しい、神様に会いに行こう。

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