五十人目 ページ15
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長「ああいけませんぞ。あれはこの村の命綱のような物なのです。いくら美しいお嬢様といえどもそれは…」
司「村長殿、どうか御容赦を。お嬢様は美しい物を見るのが大層お好きでして。届ける品倍量、でどうか手を打たれませぬか。」
長「いやはや参りますな、金に変えられる物ではないのですが……。」
凛月「ならば、十倍。………予定の十倍届けさせましょう。それで如何か。」
嵐(?)「村長殿。………どうか、世間知らずの小娘に外の世界を教えてやってはくれませんか。対価はきちんと支払いますわ。
長「ほぅ…………………。
高貴なお方にここまで言われたら断れませんな。対価は…そうですなぁ、お嬢様から直接、施しを頂きたいですなぁ。はは、構いませんかな?」
司「貴様、お嬢様になんと…!!!」
嵐(?)「司、良いのですよ。それほどの価値があるとお見受けいたします。大した面白みもない女ですが、どうかお手柔らかにお願い致しますわ。」
長「ははは、面白みもないなどそんな………………良いものを持っておられることが、私にはわかりますぞ。」
嵐(?)「まぁ、ふふ。」
凛月「……キモ親父」
司「凛月先輩、聞こえます」
長「さて、交渉成立ということで、先に品をお見せ致しますよ。我が家の側なのです。対価は……その後に。」
嵐「ええ、構いませんわ。その品を見に行くことが……一番重要なので。」
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かお(プロフ) - はじめまして!更新停止は悲しいですが、また更新して下さるのを待っています! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2021年4月1日 0時