ねぇ、瀬名くん。

３４話　side,奏汰 ページ36

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最近、『あのこ』の様子がおかしいんです。


『いつも』なら、ぼくが『みずあび』をしていたら、









『ふふ、もう奏汰！そんなんじゃ人魚になっちゃうよ？』









楽しそうに笑って、ふわふわした『たおる』でぼくを拭いてくれるのに。









奏「A〜……？」


『か、奏汰……。ごめんね、今忙しくて』









どうしてか、逃げるように行ってしまう。








どうしたんですか？

『かなしい』んですか？

どうして、『おしえて』くれないんですか？









ぼくのことを、ぼくたちのことを、

『たよって』くれないんですか？









『こうてい』に『いじわる』をされて、

たくさんの『にんげん』がぼくたちを嫌いになったとき。








『奇人だって人間でしょ？好きなように生きて何が悪い！有象無象の僻みなんか気にするな！』









『ゆいいつ』、ぼくたちの『みかた』になってくれた。









『零が凄いからって、陰口言うのは違うでしょ？無い物ねだりなんかしないで、自分の力で勝ちなさいよ！』






『なにが《海神戦》よ！“海神”と“怪人”を組み合わせたのが丸わかり！！奏汰はただの優しい子なのに！』






『渉をひがむ前に、努力したらどうなの？
努力は天才だって追い越せる。
渉は天才なのに努力をしたから、ここまでの実力があるってわからないの？』






『宗の舞台より美しいものなんて、なずなやみか、それに五奇人のみんなくらいよ！
宗が磨き上げてきた技術を、貴方達みたいな凡人が貶す権利なんてない！』





『コネで五奇人になれるわけないでしょ！貴方達の大好きな天祥院が、夏目の実力を恐れるに値するものだと認めたってことじゃない！』









『せいぎかん』が強くて、ちょっと血の気が多くて、誰よりもぼくたちを『あいして』くれました。









『こんど』は、ぼくが『まもって』あげたいんです。









だってぼくは、もう『かみさま』じゃなくて『にんげん』で、









『りゅうせいぶるー』の、深海奏汰ですから。









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