30* ページ3
〜智side〜
「さーっ、ご飯食べよっ♪
潤ーっ！俺、お腹空いた！」
「はいはーい、今、お粥あっためるね」
ピキンと凍った俺をスルーするように
無邪気な笑顔で俺の前をトテトテと通り過ぎていく
冷えピタを貼った天使…いや、小悪魔。
「し、翔くん…！？ 冗談だよね？ね！？」
「何が？俺、本気だよ？」
引き攣る笑顔を堪えながら、慌てて追いかけて
翔くんの手を握っても眉毛ひとつ動かさずに
サラッと、そう言われて…。
俺は、真っ白な灰になった。
「じゃあ、翔ちゃんは俺の隣で寝ようね〜。」
「うんっ♪」
「え"！？ちょっとニノ！？俺は！？」
「相葉さんは廊下ね。」
「(まさかの、フローリング…orz)」
「潤は左隣おいでっ！ニノと川の字で寝よっ♪」
「(あーやべー可愛い可愛い可愛い)やった！」
トントン拍子で進んでいく、今夜の枕事情。
修学旅行の様なテンションではしゃぐ
3人を他所に、立ち尽くす俺。
「あ、智くん？」
すると見兼ねた翔くんが、未だに放心状態の俺に
近付いてきて、にっこりと可愛く微笑んで…
智「…っ！？」
チュッと、小鳥のように可愛く
突然押し当てられた柔らかい唇。
目を見開いて、翔くんを見ると…
「でもね？俺が甘えられるのは
唯一無二の貴方だけなんだからね。
大好きだよ、智くん」
なんだ、こいつはーっ！！
その仕草と言葉に、さっきまでのテンションを
一気に跳ね飛ばしてすっかり浮かれた俺は
翔くんの腕を引っ張りすかさず強く、抱き締める。
「さと…？、んっ…ふ…っ、」
翔くんの顎を無理矢理捉えると強引に上を
向かせて、その食いしん坊の口を塞ぐ。
あー…松潤に、キスされたんだっけ。
自分のせいだとは、わかってるけど
やっぱり面白くない。
1週間分の離れてた距離を取り戻すように
じっくりと、翔くんの匂いと温度を味わう。
熱のせいか、いつも以上に火照った唇と向けられた潤んだ視線に…あーもう理性が吹っ飛びそう。
そっと、離れた翔くんは酸素を取り戻すように
浅く呼吸していて。
やべ…がっつき過ぎた…？
心配する俺を他所に、水分量が多い上目遣いで
見上げた翔くんは、そのまま照れた様に
ふわっとはにかんで、こんな事を言った。
「智くんは、暫くソファね。」
…こうして。
4月1日は俺達のある意味、記念日となり。
3ヶ月に渡る『禁欲生活』という名の
りすの逆襲が始まったのである。
fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
daygiow - すみません、前にリクエストした悪ノ娘は王女が翔さん、召し使いが智さんでお願いしますm(__)m (2018年5月13日 14時) (
レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - 星羅*さん» 了解です！楽しみです(^q^) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - daygiowさん» daygiowさん、お久しぶりです♪今回は初の試みでした！お気に召して頂けて嬉しいです！了解です！次回のお話が終われば以前頂いたリクエスト、悪ノ娘パロディを書かせて頂きますね！いつも有難う御座います( ；∀；) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 5f21451705 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - すみません、翔ちゃんが嵐さんになついてです。すみませんm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - こんにちは！かわいい舞賀家をありがとうございます(^q^) 私も翔さん受けが大好物で・・・・・！リクエスト失礼します！ 嵐さんのコンサートへ行って嵐さんになついて智にいがショック受ける話お願いしますm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2018年4月4日 15時
