【文スト】モブでいい。モブがいい。

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「...」ﾆｺﾆｺ

「...」

「...」

こんにちはみなさんお元気ですか私はものすごく帰りたいです

先輩が目で「何この人。よくわかんないけど
いい匂いする！きっとイケメンだね！」って言ってるのがわかります。多分

太宰さんは先輩の後ろにいます。ですから先輩は太宰さんの顔が見えないのです。その逆も然り。

あ、先輩が後ろを向きました。

太宰さんの目の色が変わりました。

先輩の横までサッと移動しました。

そっと先輩の手をとりました。お、先輩照れてます可愛い。

そして、

「なんと可憐で美しいお嬢さん。どうか私と心中してくれないだろうか？」


心中のお誘いです。


安定の太宰さんですね。


よし、私はお邪魔みたいだしかーえろっ


そそくさと帰る準備をしてお会計しようと席を立ちました。


安心してください先輩、私が奢りますんで楽しんできてくださいね。

そういう意味を込めてグッと親指を立てた。

よーしレジまで行こう！

そう思ったら..

「待ってAちゃん！置いてかないで！！この人怖い！！！」

「ひどい！」

さすが先輩容赦ないです。でも私ものすごく帰りたいんですいやまじで。

「私すっごく大事な用事があるのを思い出したんでもう行かなきゃならないんです！

...頑張って生きてくださいね！」


「Aちゃあぁぁぁん！！！！」

お会計を済ませ泣き叫ぶ先輩を華麗にスルーし店を出ました。

あぁ罪悪感


ごめんなさい先輩。貴女の命は決して無駄にしません((

さあ気を取り直して職場に戻ろう！


バシッ


...ん？バシッ...？


「行かせないわよAちゃん...私を置いていった罰として一緒にあの変態の話聞きに行きましょう」

変態て。先輩初対面の人に変態てさすがに失礼ですよ！あ、でも太宰さんだから仕方ないか


じゃなくて！！！！



ちょっと待って顔面偏差値高い2人の間に私を置くと？え？なにそれいじめ？イジメですか先輩。


ちょっと手を引っ張らないでくださいよ先輩。さっき店を出たばかりですよ私


てかなんで太宰さんの話聞くんですか先輩



せんぱあぁぁぁぁぁい！！！！






今度は私が叫ぶばんでした。

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