あの少女はとある一族の生き残り 3

水と油 ページ8

一方ミナト達と離れたカカシ達は一路、目的地"神無毘橋"を目指していた

そして数日後、3人は目的地に着くことが出来た
　
　｢もう少しで神無毘橋が見えてくるはずだ｣

3人は水面の上を歩いて行くと

『…！』

上から鋭く尖った竹が降ってきた

　｢火遁・豪火球の術！！｣

オビトは降ってきた竹を全て燃やした

『…………』

いきなりのトラップに3人は動揺していた

その一瞬の隙を狙って2人の敵がリンを襲う

　｢うっ…｣

　｢…！？ リン！！｣

　｢コイツは預からせてもらう｣

岩隠れの忍が言う

どうやら森の中で襲った奴らしい

　｢お前、リンに何をした…！？｣

　｢安心しろ。ただ眠っているだけだ。コイツはいろいろと使えそうなんでな｣

と岩隠れのもう1人の忍が言った

　｢リンを返せ！！｣

オビトは2人に攻撃を仕掛けようとするが…

　｢ﾌﾝ…｣

それより早く岩隠れの忍2人は姿を消した

　｢カカシすぐに追いかけるぞ！おい！カカシ！！｣

オビトはカカシに言うが返信はない

　｢カカシ…？｣

　｢…2人でこのまま任務を続行する｣

　｢なっ…なんだと！？お前何言ってんのか自分で分かってんのか！？｣

　｢あぁ…｣

　｢リンは…リンはどうすんだよ！？｣

　｢リンは後回しだ。敵はこっちの作戦を知りたがってる。すぐに殺されることはない｣

カカシは言葉を続ける

　｢それより問題はこっちの作戦が知られることだ。忍なら…任務遂行が絶対。それが掟だ｣

　｢掟だァ…！？今はそんな事より大切な事があんだろ！？リンは何だ…！？同じ班の仲間だろ！！オレやお前をずっと医療忍術で助けてくれた…！ずっとオレ達を支えてくれた…！大切な…大切な仲間だろうがァっ！！！｣

オビトはカカシに大声で訴えた

　｢それは…リンの任務でもあった｣

カカシはオビトから目を逸らす

　｢もういい。オレとお前とは元から水と油だ。これ以上話しても、時間のムダだ…！｣

とオビトはリンが連れ去られた方へと向かう

　｢お前は分かっちゃいない。掟を破った奴がどうなるか｣

　オビトはカカシの言葉を聞いて離れる前にAから聞いたカカシの過去の話を思い出す

　｢確かに…忍の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。けどな、仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ…！｣

　｢…！｣

　｢オレは…リンを助けに行く！｣

そう言ってオビトは1人でリンを助け出しに行った

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