あの少女はとある一族の生き残り 3

兄弟 ページ27

｢(生まれる…死ぬ…生まれる…死ぬ)｣

サスケの誕生から数日後

イタチは修業するため1人で歩いていた

　｢(命は生まれる。命は死ぬ。命は…争う)｣

向かう途中、命の誕生と死について考えながら歩いていると…

　｢イタチ！｣

　｢あ、A…｣

目の前にAがいた

　｢また考えてるの？｣

　｢…あぁ｣

イタチはうなずく

　｢そうだ、イタチ。今日あなたに会わせたい子がいるんだ｣

　｢え、オレに…？｣

　｢うん！早くいつもの場所へ行こう｣

　｢うん…｣

イタチは返事をしたが動かなかった

　｢…？ どうしたのイタチ？｣

Aが聞いてみると…

　｢弟が出来たんだ｣

　｢え、弟？そっか… ついにイタチもお兄ちゃんか｣

ニッと笑う彼女

　｢私もね…お姉ちゃんになるかもしれないんだ｣

　｢Aも？｣

　｢うん、弟か妹どっちがいいかな〜？なんて楽しみにしてる｣

その時のAはとても嬉しそうな顔をしていた

　｢でも、血はつながってないよ？兄弟というより義兄弟になるかな｣

　｢だとしても、兄弟なのはかわりないよ｣

イタチは言う

　｢あははっ そうだね｣

　｢Aの両親って四代目でしょ？｣

　｢うん！父さんと母さんは優しいよ 家族思いだし｣

　｢そっか… 幸せそうだね｣

イタチはそんなAを見て言った

　｢そうゆうイタチだって幸せそうだよ｣

　｢…！！｣

イタチはビックリする

　｢だって、顔に書いてあるもん｣

と無邪気に笑うA

　｢元気に産まれるといいね｣

　｢うん！ありがと、イタチ｣

Aはニコッと笑顔をイタチに向ける

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