天才鬼殺少女は笑えない【KZ】【KZ×鬼滅】

#こんばんは ページ34

彩目線です


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「待ってくれ！！」

「ちょっと待ってくれないか」



どこからか善逸の声が聞こえる。




私は木の上を走るのをやめてそーとその場でしゃがんだ。




「怖いんだ！！目的地が近づいてきてとても怖い！！」




素直だな




「なに座ってんだこいつ。気持ち悪い奴だな…」




伊之助が軽蔑するように善逸を見下ろす。



すかさず善逸が叫びながら噛み付いた。




「お前に言われたくねーよ猪頭！！」




醜い。とても醜い姿。




「気持ち悪くなんてない！！普通だ！」




まぁそうかも。




「俺は普通でお前らが異常だ！！」




はは…。




炭治郎は2人の言い争いを困ったように見つめていたが何かにきずいたのか横を向く。




あぁ"始まったか"




「たす…」「助けて…」



消え入るような声を出しながら全身から血を出している1人の隊員。




それを見た炭治郎と伊之助は駆け寄る。




「ヒャアッ待って！！」



まぁそう思うよね。




「隊服を着てる！！鬼殺隊員だ何かあったんだ」




私はクスリと笑う。浅い笑みで。




「大丈夫か！！どうした！！」




炭治郎が後少しで駆け寄れそうな時血まみれの隊員の人からキリキリと可笑しいな音が聞こえる。




私は顔を歪ませる。




もしかしてこれって"下弦の伍"？




グンッと音をたて隊員は空を飛ぶ。




炭治郎達は驚きのあまり声を失っていた。




「アアアア」

「"繋がっていた"…俺にも！！」





「たすけて」

「くれぇ」




ざすっ




隊員の姿が消える。




善逸は口に手を当てた。




「俺は行く」




炭治郎は覚悟を決めたようにいう。



そんな炭治郎の前に伊之助が立った。

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