誠凛高校に通う兄は生徒会長で、妹は引きこもり

兄妹1 ページ3

カチャカチャ バシーンッ！

希鈴「お、勝った」

カチッ

希鈴「このゲームも全クリだな」

シャナ＜希鈴、そろそろ皆人が帰って来るぞ＞

希鈴「もうそんな時間か…」

ガチャ

皆人「たっだいまー！」

希鈴「おかえり、兄さん」

皆人「今日も疲れたよ〜！(ギュウッ」

希鈴「苦しいぞ、兄さん…；」

バシッ！

皆人「いてっ！」

希鈴「タマモ！」

タマモ「ちょっとお義兄様！
　 ご主人様から離れて下さいますぅ！？」

皆人「誰がお義兄様だ誰が！」

希鈴「喧嘩するなよ；
　 で、なんで出てきたんだ？」

タマモ「いえ、実はマーリンさんが視たものがあると言っていたので…」

希鈴「視たもの？」

タマモ「お義兄様、ご主人様を学校へ通わせるのですか？」

皆人「！」

希鈴「学校って……兄さん？」

皆人「……悪い…止められなかったんだ…」

希鈴「どういう、意味だ…？」

なんで学校なんかに…

皆人「校長に呼ばれて用件を聞いたんだ。
　 その用件が「妹を誠凛高校へ通わせてほしい」
　 とのことで…当然断ったんだ。
　 でも…「生徒会長の妹なら余程優秀なんだろう」
　 っていう勝手に理想を押し付けて強制的に…」

希鈴「なんだよ…それ…」

タマモ「そんな勝手な理想が押し付けられてたまるものですか！
　 校長は何を考えているのです！？(怒」

皆人「しかも、その噂が校長室を通った生徒に聞かれて…」

タマモ「まさか…」

皆人「コクッ)俺の妹が誠凛高校に通うと噂が流れたんだ…
　 瞬く間に学校中にな…」

希鈴(真っ青

タマモ「そんな勝手なことが許されるのですか！？」

皆人「そのせいでクラスは愚か、学校中が期待している…
　 俺でも止められない…」

希鈴「………」

タマモ「っ……ご主人様…」

希鈴「……何時から、通うんだ…？」

皆人「教材と制服は今日受け取らされた。
　 明日から通えってことだろうな…」

希鈴「明日…」

シュンッ

フラン「ますたぁ…だい、じょう、ぶ…？」

希鈴「フラン……大丈夫ではない、かな…
　 最初の人生で、散々な目に遭ったから…」

フラン「ゥ…」

皆人「悪い……俺がしっかり断れば…(ギリッ」

希鈴「兄さんは悪くないさ…
　 学校側が悪いんだからな…
　 だから、通うよ…学校に」

皆人「！でも、お前が耐えられないだろう！？」

希鈴「私は、理想の存在として行くわけじゃない。
　 「白雪希鈴」として通うんだ」

タマモ「ご主人様…」

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←設定2

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す