思い出2 ページ3
真白「八神、羽風先輩と知り合いか？」
イズナ(フルフル
真白「知らないのか？」
イズナ(コクッ
羽風「え…？俺のこと、覚えてないの…？」
イズナ[私は小学生から前の記憶がありません]
羽風「そ、っか…」
…なんか、申し訳ないな…
イズナ[すいません…]
羽風「え、あ…気にしないで！
えっと…俺は羽風薫、よろしくね(ニコッ」
イズナ(ペコッ
真白「八神、俺は教室に戻る。
まだ時間はあるけど、予鈴が鳴ったら帰って来いよ？」
イズナ[了解]
真白くんは屋上を出た
羽風「そこのフェンスに凭れようか(ニコッ」
イズナ(コクッ
フェンスに凭れて座る
イズナ[羽風先輩は、私を知ってるんですよね？]
羽風「うん、知ってるよ」
イズナ[…昔の私って、どんな子でした？]
羽風「大人しい子だったかな…
少し暗い話になるけど、いい？」
イズナ(コクッ
羽風「えっとね…俺が出会ったのは小学生の頃で、
俺が3年の頃からの付き合いだったんだ。
出会った当初には、イズナちゃんは嫌われてた」
イズナ「………」
まぁ、理由は右目だろうね
羽風「右目に包帯を巻いてるのが理由で、虐められてたんだ。
イズナちゃんが孤児院育ちってこともあって、
理由にもならない言い訳で学校では毎日虐められてたんだ…」
イズナ[羽風先輩は、私を守ってくれてたってことですか？]
羽風「まぁね…
周りと違う雰囲気で、俺に唯一心を開いてくれた女の子だったから、
俺は君を虐めから守ってた…つもりだった」
イズナ「？(だった？)」
羽風「俺が6年の頃で、君が4年の頃だった…
小学校で大騒ぎな事件が起きてさ…
その被害者はイズナちゃんだった」
イズナ[どういうことですか？]
羽風「…クラスメートに声帯ごと喉を深く切られたんだよ」
イズナ「！」
それで私は声が出ないのか…
病院に居た頃は、理由が分からないけど怪我を負わされたって
推測されてたけど…
その通りだったのか…
羽風「そのクラスメートは警察に連れていかれた。
イズナちゃんは病院で緊急手術。
命に別状はなかったけど、意識不明になってたんだ…
俺は毎日お見舞いに行ったけど、結局目覚めなくて…
そのまま小学校は卒業したんだ」
イズナ「………」
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作者名：ホマレ | 作成日時：2018年9月5日 2時
