14華目 五男六男side ページ15
十「トッティーーーー!!!」
ト「うわっ、びっくりした!!十四松兄さん驚かさないでよ、もー」
十「あはーごめんねー!!!」
いきなり松の木から顔を出した十四松を見て、トド松が頬を膨らませる
十「あ!そうそうこれ!トッティーにもあげる!」
ト「もうだからそのトッティーっていうのやめて…って、何これ、どんぐり?」
十「うん!!」
ト「これまた沢山集めたねえ…」
十四松が大量に取り出したどんぐりを見て呆れたようにトド松が肩をすくめる
十「トッティーいらない?」
ト「うーん、もらっていいの?」
十「うん!さっき桜にもあげたから!!」
ト「貰います」
大量のどんぐりの中から一つ形のいいものを摘んでトド松が懐に入れる
その様子を見て十四松が首を傾げた
十「なんで急にー!?」
ト「だって、桜とお揃いのもの持ってるってことになるでしょ」
十「…なーるほどぉー!!」
ト「そういうこと、僕ら性別違うから共通で持てるものって意外と少ないからね、お揃いのものって貴重でしょ」
十「そうなのー!?」
ト「そうなの」
十「じゃあーこれ持ってれば俺も桜もお揃い?」
ト「そうなるね」
トド松がそう言うと十四松がどんぐりをぎゅっと抱きしめる
十「へへへお揃い…桜とお揃い」
ト「十四松兄さんって本当に桜の事好きだよね」
十「うん!!すっげえ好き!!トド松も好きっしょー!?」
ト「…うん、そうだね」
ふわりと笑うトド松をじーっと十四松が見つめる
十「トッティーってさ!」
ト「え、何?」
十「女の子とよく遊んだり話したりしてるけどさ!」
ト「う、うん?」
十「桜の話してる時が一番幸せそーだね!」
ト「!!」
トド松が目を見開く
ト「…十四松兄さんって地味に鋭いこというよね」
十「あってた!?あってた!?」
ト「うん、あってる、女の子は好きだけどやっぱり桜は特別だから」
十「だよねー!俺も特別ー!桜と話してるとふわふわして〜幸せな気持ちになるよ!」
ト「ふふ、分かるよ」
十「だよねだよねぇ」
きゃっきゃっとはしゃぐ十四松を見て薄い笑みを浮かべながらトド松がふっと視線を下に落とす
ト「まぁ、それがみんな同じ気持ちだから厄介なんだけどね」
十「?トッティなんか言った!?」
ト「ふふ、言ってないよ十四松兄さん」
十「そっかあ〜」
暖かい午後の縁側でのそんな出来事
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kon(プロフ) - やばいこの話めちゃくちゃ好きなんだが…更新まってます!!体には気をつけてください (2021年8月1日 0時) (レス) id: e47e7d9c51 (このIDを非表示/違反報告)
みのむし - いつまでも更新まってまああああああす! (2019年10月1日 12時) (レス) id: 06e7f83b31 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 初めまして!更新待ってます!お体に気をつけて下さいね(●´ω`●) (2018年12月3日 0時) (レス) id: addea659d8 (このIDを非表示/違反報告)
盆栽(・∀・) - 更新待ってます頑張ってください!後頑張りすぎて体調壊さないでくださいね! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 8229e9a1bf (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - いつも更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2017年1月6日 13時) (レス) id: b0f4d5d524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽるて | 作成日時:2016年2月18日 14時