9 ページ10
.
あの後、私が『レッドホットチリ・メテオ』に突っ込んでいったことを酷く咎められ。
A「……。モジモジ」
目の前にはヒロトとタツヤが腕を組んで立っている。
私はホワイエのソファで正座している。
明日人「わ、すごい空気…」
剛陣「ヒロトは分かるが、タツヤも怒ると別の意味でこええな」
そこ2人助けてよ……
A「でも、あのままだったら一星がどうなってたかわかんなかったわけだし……」
ヒロト「だからって何も考えずに突っ込んでいく奴がいるか??あ????」
A「はい、ごめんなさい。」
タツヤ「一星のことを守ろうとしたことは分かる。事情を知っていたからこその行動だったんだろ?」
A「うん。」
タツヤ「でも、君のことを本気で心配する人だっているんだ。俺やヒロトのように。
それだけはわかっていてほしい。」
そう言うタツヤの目は本気で、
ああ、そんなにも心配かけたのか、と申し訳なく感じた。
試合中に狼狽していたヒロトもそうだろう。
だからこそ今もこうして叱ってくれるんだ。
タツヤ「でもまぁとにかく、
無事でよかったよ。一星のことも救えたし。
よく頑張ったね」
と、タツヤは私の頭を撫でた。
ヒロト「これから先もどうせ誰かを守るためにお前は無茶するんだろ」
A「うん。だって嫌だもん。」
ヒロト「少しは否定しろよ…
他人のために自分を顧みないのはいいこととも悪いこととも言えねえ。
無鉄砲と勇気、優しさを一緒にすんなよ。
今日のはほんとにヒヤヒヤした。」
じゃ、風呂行くわ、とその場を離れたヒロト。
タツヤ「ヒロトの言う通りだ。
君のことを大切に思ってる人は少なくともここにふたりいる。
それは理解しておいてね」
と優しく微笑みかけてくれた。
じゃあ、またあした。おやすみ。
とタツヤもその場を離れた。
ありがとう、2人とも。
.
251人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みい・フローラ(プロフ) - 続きが楽しみです (7月6日 20時) (レス) @page24 id: 915eefe4dd (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - とっても面白いです。更新頑張って下さい。 (2022年12月13日 20時) (レス) @page24 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
蒼蘭 - いっつもめっちゃ楽しみにしています!!!この作品大大大大大好きです!更新頑張ってください! (2020年5月22日 10時) (レス) id: 25c5d307e8 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - 吹雪彩香さん» ありがとうございます!コメント嬉しいです!これからもぜひお付き合いください(^^) (2019年8月19日 0時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - みなさん» ありがとうございます!これからもぜひお付き合いください! (2019年8月19日 0時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:汐音 | 作成日時:2019年8月6日 0時