女子の買い物 ページ18
Aの将来を危惧した姉達によって、その日Aは買い物に連れ出される事となった。
今の内から色々連れ出して、ちゃんと女の子らしいものにも興味を持たせようとしているのだ。
兄達は内心「もう手遅れだろ」と思っているのだが、絶対に言わない。女子は怖い。
とばっちりなのが晋助達3人組で、最近町では若い女が襲われる事件が多発しているらしいからと、松陽直々に用心棒に任命され、ついて行かされるハメとなった。
「おーい、まだかー?」
「銀時、諦めろ。こういうものだ、おなごの買い物というのは」
「つったって、もう40分は俺等待ってるだろ。どうせ何も買わねェのに、時間の無駄じゃ……」
「銀時、何か言った〜?」
「言ってません!」
店先で待ちぼうけている銀時が愚痴をこぼすも、地獄耳の四葉によって止められる。
それを見て、晋助が「バーカ」と呟いた。
「んだと!? お前ェに言われたかねェな、このバカ杉が!」
「いい、いい、謙遜すんな。俺等ん中での1番のバカなアホはお前だよ」
「お前だろ!」
「お前だ!」
「やめんか2人共、こんな町中で……」
いつものように喧嘩し始めた2人を小太郎が呆れながら止めようとしたところで、やっと女子達が店から出てきた。
Aの疲れたような表情を見るに、また着せ替え人形にさせられたのだろう。
「あ、銀時達は今度もここで待ってて大丈夫よ。向こうの店ちょっと見たら、もう終わりだから」
「おう」
向こう、と言って指された所までは、少し距離があった。
チラリと不安がよぎったが、まあ大丈夫だろうと、言われた通りに同じ場所で待つ事にしたのだった。
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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時