七十六話 ページ44
楓「ﾊｧ、また迷ったのかな？」
羽風「また？」
楓「霊菜さん。極度の方向音痴で、いっつも私か誰かが一緒にいないと、ふらっと何処かに行っちゃうんだよね」
大神「おいおい。大丈夫かよ。それ」
楓「とりあえず、携帯持ってるだろうし、連絡して見るよ。あっ、ごめん。みんな先に行っててくれる？」
大神「おう」
瀬名「まあ、いいよ。こんなにいても、何もすることないだろうし」
乙狩「なら、飲み物は、俺が持っておこう」
楓「ありがたいけど、一人では持ちきれないでしょ？晃牙くん。手伝ってあげて。無理なら、良いから」
大神「無理じゃねぇけど」
羽風「あっ、じゃあ俺は残るよ。女の子一人は危ないからね」
朔間「我輩も残ろう。薫くん一人では何をするか分からんからな」
瀬名「確かに」
羽風「酷いなぁ」
楓「でも、それだと。荷物の量が」
瀬名「大丈夫だって言ってるんだから、任せたら？俺も手伝うし(さっきちょっと持ってもらったばかりだけど)」
羽風「こういうのはお言葉に甘えるもんだよ」
朔間「じゃな」
楓「ん〜、じゃあお願い。ごめんね？」
瀬名「良いよ。別に。ただし、今度アイツのこと、また教えてよ」
楓「伊月のこと？うん。いいよ」
瀬名「ありがとう。ほら、二人共行くよ」
そう言いながら、三人は練習室へと戻って行った。
楓「さてと、電話電話」
楓はすぐに携帯を取り出すと、そのまま霊菜の携帯に連絡をした。のだが、
prrr・・・・ｶﾞﾁｬ
「もしも〜し？誰？」
楓「あれ？美月ちゃんが出た」
携帯に出たのは霊菜ではなく、美月であった。
美月『どうしたんですか？』
楓「あのさ、その携帯って霊菜さんの携帯だよね」
美月『はい。なんか、携帯を置いて行ったみたいですけど』
楓「マジか」
美月『姉者がどうかしたんですか？』
楓「実はさ。霊菜さん。何故か練習室のある校舎とは逆の校舎に今いるから、そこ違うよ〜って伝えようと思ってたんだけど、無理そうだね」
美月『あぁ、なるほど。じゃあ、姉者の事、お願いしてもいいですか？必要であれば、もう叱り付けても構いません』
楓「相変わらずだね。美月ちゃん」
美月『ぽやんとしている姉が悪いんです！』
楓「ハイハイ。分かったよ。じゃあもう切るね」
美月『は〜い』
そう言うと、楓は携帯の電話を切った。すると、
羽風「！？楓ちゃん！あれ！」
楓「えっ？あっ、あれって、夢ノ咲の子か、こんな時間に何を、えっ！？」
朔間「！霊菜！」
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KICU(プロフ) - ありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月30日 17時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
闇野光子(プロフ) - はわわわぁ〜‥‥続編おめでとうございますー (2019年8月30日 13時) (レス) id: 64336e34ee (このIDを非表示/違反報告)
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