【文スト】誘拐されました、助けてください。【中原中也】

Episode.１６ ページ18

＿＿＿きっともうすぐで、中也が帰ってくる。



やはり、部屋に一人でいるよりは、中也がいた方がまだマシだ。






テーブルの上に置かれた今日の晩御飯であるハンバーグをソファに座って食べながら、中也の帰りを待つ。

中也の手作り料理は、一流シェフが作った物と変わらない美味しさだった。



だから少しだけ、あの時ステーキを食べておけば良かったと、後悔している。







中也が帰ってきたらまた、中也の行動に期待してしまうかもしれない。


いやいやいや、ないない。





中也はただの誘拐犯で＿＿＿








そんな私の思考を遮るかのように、ガチャ、と音がした。……中也が帰ってきた。




『…いつになったらここから出してくれるの？』




おかえり、も云わずに、率直に聞いてみる。

一刻も早くここから出て、中也に期待してしまう感情を消してしまいたい。




中也「…なァ、聞いてくれるか？A。俺以外にも、手前の事を欲しいと云っている糞野郎がいるんだ」



しかし私の質問は無視され、中也は別の話をし始める。




『………それは、誰？』



中也「そんなの、誰だっていいだろ…？Aは、俺のモノだよな？俺だけのモノだよな？？」





中也は質問攻めしながら私に徐々に近づいてくる。



思わずハンバーグを食べる手を止める。







『……私は、貴方のモノじゃないって、いつも云ってるでしょ？』









＿＿＿そう云った途端。





座っていたソファに押し倒され、強引にキスをされた。

私の手首をソファに押さえ付け、何度も角度を変えて巧みにキスをしてくる。






やっと唇が離された時、もっとして欲しい、という言葉が頭をよぎった。



中也「なんでだ？俺はこんなにも手前を愛しているのに…手前も、俺を愛してるよなァ？」




『ち、中也…？』







中也は、誰だか分からないが、もう一人の私を狙う人が現れたことに、すごく焦っている。









そんな中也の感情を注がれるのが気持ちいい、なんて、思ってしまった。




＿＿＿やっぱり私も、狂い始めている。


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＊雑談＊

本当にどうでもいい話なのですが、文マヨが
200万DL突破した時、中也のSSR出たじゃないですか？

あの中也の追撃ボイスの “逃げれるなんて思って
ねェよなァ？”ってやつやばくないですか？

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