悲劇の始まり ページ2
「A、太宰君と結婚しなさい」
いたって、普通の日だった。
いつも通り、学園から帰ると、父がいきなり、そう言った。
これは、悪い夢だろうか。
『え、いや、ちょっと待ってよ。私、付き合っている人が…』
父「あぁ。知っている。だが、太宰君と結婚しなさい。父さんの会社は、お前では継げないだろう?これを友人に相談したら、私の息子と結婚するのはいかがかと言われてね」
『っ…そんな、知らないって!お父さんの会社の事情で、…』
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
私の頭は、それでいっぱいだった。
太宰君は、成績優秀。いつも学年トップで、その上顔がとても整っている。それに加えて、金持ちだ。
普通の女性なら、こんなにも理想の彼氏像はないだろう。
だけど。
父「お前の意見は受け付けない。お前は、…俺の娘に生まれた以上、こういう運命なんだ」
『…嫌だ。私は、中也のことが…』
父「それに、聞けば太宰君は成績も優秀で…私の会社を継ぐにはこれ以上の適任者はいない」
この日から。
私の幸せな人生は、狂い始めた。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←設定
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たけのこの里 | 作成日時:2018年2月16日 20時