Case.47 ページ7
《いいな、ゲームし放題だ。僕ももう少しレベル上げしたいところなんだが、時間が取れないと難しくて》
《なら、レベリングのサポートする？》
《いいのか？》
《もちろん。それにユーヤさんの侍はディフェンスの数値が高いから、ある程度固くしておけば協力プレイでタゲ取りした時に楽になるよ》
なんていい子なんだ…！
具体的な利点まで教えてくれるなんて素晴らしい。2週間前に始めたばかりとは思えない。
《是非お願いしたい！》
《了解。じゃあ、ログインしたらチャットして。あと、入れない日は先に教えといてもらえると助かる》
《了解した》
今日はなんという良き日か。やはりフレンドは数より質。ここまでくると、ナインさんを先輩と呼びたくなってくる。
もしかしたら、似たような他のゲームをやっていたのかもしれないな。
もしそうなら納得だ。乗り換えなのか平行なのかは分からないが、是非とも長く続けてもらいたい。
《あ、職業変えるの忘れてた》
ナインさんが立ち止まると、エフェクトがかかって装備が変わる。弓騎士は甲冑を着ていたけど、アサシンは胸当てと膝当てを着けているだけの軽装だった。
《素材集めは接近戦が多いから、こっちの方がやりやすかったんだよね》
《ああ、確かに》
素材集めは個人プレイが基本だ。アサシンは特に動きが早いから重宝するだろう。
そこで、ちょうどよく開けた狩り場へ出た。
《この辺りなら良さそうじゃないか？》
《そうだね。お互いレアドロップが出たら声かけるってことでいい？》
《問題ない》
かくして、本日の素材集めは過去最高の取れ高となった。
◇◇◇
「ふぅ…」
テーブルの上に置いたスマホは、いつものホーム画面へと戻っていた。
良い出会いだった…。
ここまで思えたのは、REIちゃんに会って以来かもしれない。さすがはREIちゃんのフレンド、類は友を呼ぶとはこのことだろう。
分かる範囲で予定は伝えたし、ナインさんも自分とのレベリングを優先してくれると言っていた。これなら今のペースで進めても、次のイベントはかなり期待できる。
「オフ会とか…いや、でも本当に女性だったら困るだろうか…」
ちょっと憧れるオフ会。あれだけ話しやすい人なら会ってみたい。
「まぁ…やるとしても当分はないか…」
リアルで片付けなければいけない案件が山ほどある。今日は体を休めろと降谷さんから1日オフを言いつけられたが、その分明日からはしっかり働かなくてはならない。
いつか、折を見て言ってみよう。
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胡蝶(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます。修正いたしました！ (2022年8月2日 2時) (
レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 82話、名前変換出来ていない箇所があります。 (2022年8月1日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - 明里香さん» ご報告ありがとうございます！修正いたしました。ご不便をおかけいたしました…！ (2022年7月31日 17時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 66話、名前変換出来ていない箇所があります。 (2022年7月31日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶(プロフ) - cherry*さん» こちらこそです！更新本当に遅いのですが、どうか最後までお付き合いください！ (2022年5月27日 12時) (レス) id: 99e92a821f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2022年5月19日 5時
