ちょっと待ってよ緑間クン。

▼chapter05 ページ7

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とりあえず緑色クンにこれをあげよう。





そう思って少し駆け足で体育館へとむかった









どうせツンデレ気味に

｢あ、ありがとうなのだよ｣

とか意味のわからない語尾をつけて言うに違いない。









そう考えると少しだけ口元が緩んだ。



『緑間真太郎。これ。』



そう言って私がおしるこを渡すために一歩近づいた。









その瞬間のことだった。









ドガッシャァァアン




『え？』









思わず目を見張った。



そこにはあの緑色クンが、

ボールを入れてるカゴにつまずいて

メガネを割っているではないか。









『え、なんで？』


「おまえが俺に近づいたからなのだよ……。」









心底迷惑そうな目を向けられる。


おは朝にこんな威力があるなんて知らなかった。









と言うか普通はこんな事が起こるなんて思わないだろう。









「だから言っただろう。忠告を聞かないからだ。馬鹿め。」








は？馬鹿め？


あんたのためにおしるこ買ってきてあげたんですけれども？









いや、頼まれてないけどね。






頼まれてないけど馬鹿めとか言いすぎなんじゃないかな、分かりますか緑色？

((もうクンもつけてあげないよ馬鹿め))









私のせいなのはわかっているけれど

少しカチンときました。









『おい、緑間真太郎。』



自分でも出したことのない声が出た。









『忠告を聞かなかった事は悪かったけど馬鹿めとかあんたに言われる筋合いないから。』



『これでも被っとけコケ頭。』




とりあえず罵倒し、おしるこの中身を

緑色クンにぶっかけた。









「ぶっふぉあ！！し、しん、ちゃぁん！！Aちゃん！コケ頭とかw」







背後で爆笑している高尾のところに行き、

頭を殴ってから私はみゃーじ先輩に話しかけた。









『これって、私は悪くないと思うんです』

みゃーじ先輩に言う。





『絶対全部あのミドリムシのせいですよね』









するとみゃーじ先輩は、私の頭をわしゃわしゃ

と撫でまわした。




『髪がボサボサになります。みゃーじ先輩。』

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