【黒バス】君は、私の事覚えていますか？（赤司征十郎） (ページ17)

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学校3 ページ17

『い・・・いっ、嫌っ！！』
彼が、私に一歩また一歩と歩みよって来た。私は、あちらが近づいているのにつれて彼に背を向けずに後ろ後ろとよってゆく。

赤『さぁ、何にしようかな？』
卑しげに笑う彼を私は止める事が出来ない。

『職員室行って来まーす!!』
彼のほんの少しのシンキングタイムのウチに、校舎へと走る。
私には、走ることしかできないので取りあえず走る。

校舎に入ると、歩いていた生徒さん(・・・っても、私も今日から生徒なんだが。)に『職員室は、どこですか？』と話しかけた。そうすると、親切なことにちゃんと分かりやすいように教えてくれた。

トントン

取りあえず、ノック。彼は、あの後私を追って来ようとはしなかった。(朝練かもしれないけれど。)

『ハーイ。誰ですか？』
中から出てきたのは、少し着崩している女の先生だった。職員室の中が、チラッとだけみえたがこの先生以外は居ないようだった。

『えっと・・・私今日転校してきた・・・』

私が、少し控え目に聞くと先生は何かを思い出したようにポンと手をたたいた。

『あー！！思い出したわ！！今日転校してきた観月孤乃葉ちゃんね～♪』

『は・・・はい。』先生のあまりのテンションの高さに一歩後ろに足を引いてしまった。

『じゃ―挨拶しなきゃならないわね。私は、あなたのクラスの担当教師で桜時雨と言います。名前が、変な事で有名人でーす!!』

確かに、“桜時雨”という名前は二回目の人生をしている私も聞いたことがない。結構、レアな名前だ。

『みんなに、紹介したいんだけど、ちょっと来るのが早かったね。』

『だめ・・・でしたか？』
『いや、いいと思うわよ？そうだ、今日だけ特別。職員室の中に入って授業開始まで待っていなさいね?』

先生に、言われるまま職員室に入った。