6話 ページ8
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「んで、次はイグニハイド寮だけど……
青と黒の腕章のヤツ、この辺には座ってないな。」
『あそこの寮はガード固い子が多いよね。ボクも友達あんまいないんだよ。
イメージしてもらうなら、ハーツラビュルとは正反対って感じかな。』
「魔法エネルギー工学とか、デジタル系に強い奴が多い寮かな。」
あそこはみんなイデアに似てて話しかけにくいオーラ出してるけど、ケイトでも友達いないって言ってたからなあ。
友達作るのはちょっと難しいかも?
「あとは……ディアホニャララ寮ですっけ。」
「キリッとした顔で語尾を誤魔化してんなよ。
ディアソムニア寮ね。」
「か、噛んだだけだ!噛んだだけ!」
『ふふっ、デュースかーわいー。』
「か、からかわないでください!」
「あ、ずるーい。オレにはなんか言ってくれないの?」
『ケイトも可愛いよ〜。』
そう言って頭を撫でてあげる。ちゅーは1年生がいるからここではしてあげない。
ケイトはちょっと不満そうだけど話を続けた。
「ディアソムニア寮は……いたいた。
あの食堂の奥の特等席に固まってるメンツ。
黄緑と黒の腕章が目印。
あそこはなんつーか、超セレブっていうの?
オレ達庶民が話しかけづらいオーラ放ちまくりなんだよね。」
「あれ?子どもが混じってる。」
「うちの学校は飛び級入学がアリだからな。
でも、彼は子どもじゃないぞ。
俺達と同じ3年生の……」
「リリアじゃ。リリア・ヴァンルージュ。」
「!!??」
「コ、コイツ、瞬間移動したんだゾ!」
『リリア!』
「おお!Aではないか。
少し見ないうちにまた可愛らしくなりおって……。」
リリアは後ろからボクにハグしながら話す。
リリアの年齢はボクも知らないけど、妖精は長寿だし、悪戯好きだし、きっと色々あるんだろう。
「クフフ。食事中上から失礼したな。
ではまた、いずれ。
A。」
リリアはボクの耳元で囁いた。
吐息がかかってゾクゾクしたけど、短かったからよく聞き取れた。
"愛してる"
『わわっ、ボ、ボクちょっと用事思い出したから、一旦帰るね。ま、またね〜……。』
「……分かった。気をつけてかえるんだぞ。」
「またね〜Aくん。」
ヤバい。雑談どころじゃないくらい緊張してる。
リリアはああいう大人の余裕って感じの所を見せてくるから油断したら堕とされそう怖い。
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林檎と珈琲豆(プロフ) - 紅さん» ありがとうございます!不定期になるかもしれませんが、面白いと思って頂けるような話を頑張って更新していきますので、これからも読んで頂ければ嬉しいです! (2022年8月6日 23時) (レス) id: 28265de769 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - とっても面白いですこういう小説待ってました!!更新楽しみにしてます、頑張ってください!!! (2022年8月6日 21時) (レス) id: 4c9728094c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎と珈琲豆 | 作成日時:2022年8月6日 16時