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藍染が空の向こう、
『っげほっ!ゴホ』
「Aちゃん…!!」
近くにいた浮竹隊長が直ぐに支えてくれる。だが、血が止まることも気持ち悪さが収まることもない。
…やっぱり急に力を使いすぎた。前の霊圧に、体がついていけてないと実感。これから筋トレしなくちゃなぁ…めんどい。藍染といい、病気といい、未来はまっくら。
『……っはぁ…』
「…本当にAちゃん…なのか」
『はい……浮竹隊長……』
少しだけ落ち着いてきた。
『正真正銘、旭Aです』
「……聞きたいことはたくさんあるが…。今は休んでくれ」
浮竹隊長は微笑む。その微笑みに頷く。私も流石に疲れた。
周りを見ると、四番隊の者たちが怪我人の治療に世話しなく動いている。
旅客…一護たちにもちゃんとついてる様だ。安心安心。
あー、これからやらなきゃいけないことがたくさん。盛りだくさん。まずは、総隊長…元柳斎さんのとこにいかないとな…説明めんどうだな。絶対怒られんじゃん。
『はぁ………』
「なぁに溜め息ついてんの」
『…京楽隊長』
隣に座るのは八番隊隊長、京楽春水。相変わらずの、はでな羽織。それから笠。
「元気そうだね…」
『元気そうに見えますか?』
「少なくとも…僕が覚えてるAちゃんの姿よりかは」
それって、血塗れの姿でしょうが。
『京楽隊長はお手伝いしないんですか』
「ボクがするよりも、四番隊の人に任せた方がいいでしょ」
『それもそうですね』
「え?なんかそれ酷くない?」
酷くないです。と言い、その場にねっころがる。藍染のことがあり、怪我人もたくさん出ている中でも、空は青い。それこそ、地上の私たちなど眼中にないように。ただ、ただ青く眩しい。
「あーあー、汚れちゃうよ?」
『どうってことない』
「…ま、それもそ、か」
すると京楽隊長も私の横にねっころがる。マネか。
京楽隊長の横顔を盗み見る。私と同じく空を見ているよう。
「……ん?なにかな」
『いえ、老けたなーと』
「老けっ!?ちょ、流石に傷つくって」
『ははは、冗談ですよ。京楽隊長はあまり変わりませんね』
「…それはそれでどうかと…。それに、ボクからしたらAちゃんの方が変わってないでしょ?」
『それもそうですね』
私の姿は変わらない。
………ん?京楽隊長に影がかかる。
誰かが来たよう。見ると黒髪の眼鏡の女性。
「…隊長。なにのんびりしているんですか」
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Justice RPG(プロフ) - ブルーフェザーさん» コメントありがとうございます!とりあえずあげれる分はあげますね!ただ…最近キャラの口調に迷ってしまって…:-(。少ない脳みそを絞っているところです… (2017年7月19日 17時) (レス) id: 5b80ed3382 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - 面白いです!!更新待ってます!! (2017年7月16日 10時) (レス) id: 1de7f7f4a1 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 関西一家の末っ子さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(^-^; (2017年5月18日 18時) (レス) id: 6765d86dcd (このIDを非表示/違反報告)
関西一家の末っ子 - この物語、すっごく好きです!!続きが気になります!更新頑張ってください!!! (2017年5月15日 21時) (レス) id: b387a17f8d (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 山田琉愛さん» コメントありがとうございます!貯めている分の話はパパパッと上がると思います。応援ありがとうございます! (2017年3月30日 9時) (レス) id: 14bfcee8df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Justice RPG | 作成日時:2017年3月29日 18時