【REBORN!】真逆な二人 (ページ27)

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26話ページ27

とある日のこと。いつものようにふらふらと宛もなく並盛を散歩していると後ろから声をかけられた。

「Aさん！あの！リボーン見ませんでしたか!!?」

「いや、見てないけどいないの？」

「そうなんです……！、見かけたら教えて下さい!!」

Aは綱吉の必死さにただ事じゃないと感じた。走って行ってしまった綱吉を眺めた。ふと、京子のところにいるのではないかと考え聞いてみることにした。

「京子ー、リボーンくん見てない？」

「あっ、Aくん！ううん、見てないの。さっきツナくんにも聞かれて私も今探してるんだけど…ツナくんと獄寺くんもいなくなっちゃったの」

「綱吉くんも？」

リボーンに綱吉、さらに言えば獄寺もいない。いくつもの疑念が頭を過った。いったい全体並盛で何が起きているのだろうか。

「ちょっと俺、了平のところ行ってくるわ！」

「うん！気を付けてね！」

ところ変わって10年後の並盛では今、行方不明中の綱吉達がリボーンと再開していた。

「リボーン！いったいどうなってんの!!?」

「俺にも分からねぇんだ。ここはボンゴレのアジトで、今分かっているのはここは10年後の世界。ツナと俺は死んだ世界らしいな」

そう言うと獄寺と10年後の山本は落ち込み始めた。そしてふと、山本は話し始めた。

「…死んだのはツナとリボーンだけじゃない。色んな知人が殺されてった。Aもな」

「Aさんが!!?」

「ああ、ちょうど4年前位だったな。Aが出張先で殺されたんだ。犯人はまだ見つかってない。酷いことにAは真っ黒に焦げた焼死体で見つかった。Aがいた屋敷ごと燃やされちまったんだ。今思えばミルフィオーレの奴らに殺されたのかもしんねーな」

山本は歯を食い縛った。綱吉達はかなりのショックを受けているように見える。これには獄寺も言葉を失っている。リボーンが真っ先に口を開いた。

「本当にAは死んだのか？信じらんねぇんだが」

「ああ、俺も最初聞いた時は嘘だと思ったさ。あの雲雀と肩を並べるほどに強かったAがそう簡単に死んだわけないと笹川先輩も言ってた。けど本当にAは死んじまった。遺体を見たから間違いねぇんだ。墓は出張先のイタリアにある」

「そんな…！…Aさんが…死ぬわけない…！」

綱吉は下を向き手を握り締めた。ワナワナと怒りと哀しみに震えてしまっている。リボーンは帽子を深くかぶった。