【REBORN!】真逆な二人 (ページ25)

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24話ページ25

閲覧席にいた犬と千種は驚き目を見開いていた。犬に至っては驚きのあまりに何やら叫んでいる。Aは見覚えの無い男に首をかしげた。ヴァリアーの面々は逃げ出そうとする者や、戦おうとする者でわかれた。だが、戦ったとしても逃げようとしたとしても全て無駄なことだった。了平は拳を構え、Aもいつでも戦える。

「いかせんぞ」

「そういうこと、諦めなよ」

Aはニヤリと笑った。ヴァリアー側もこれには成す統べなく降参した。ザンザスは怒りに燃えている。

「テメーら全員呪い殺してやる!!!」

チェルベッロはリングを全て集めると、綱吉の方を見た。綱吉にリングを渡した。

「よってボンゴレの次期後継者となるのは、沢田綱吉とその守護者7名です」

リボーンは穏やかに笑いかけた。

「よくやったな。これで帰れるぞ」

綱吉は安心したように微笑むと意識を飛ばしたのだった。こうして、リング争奪戦は綱吉が勝利を納めたのだった。

次の日、Aは外から聞こえてくる了平の声で目を覚ました。渋々起き上がり外に出ると了平と京子がいた。

「なになに、どうしたのこんな朝早くに」

「極限に祝勝会だ!!!リング…じゃなくて相撲大会のな!!!!」

Aは慌てて支度を済ませると了平達のところへ走った。どうやら山本の店でやるらしい。到着すると、綱吉とリボーン以外の全員が揃っていた。

「おっせーぞ!!芝生頭に天パ野郎!!10代目がいらっしゃったらどうすんだ!!」

「何だとタコ頭!!」

「まあまあ、ごめんごめん。俺が寝坊しちゃった」

反論する了平と呑気に笑いながら謝るAに獄寺はさらに苛立ちを隠せずにいた。すると、扉が開いた。

「ツナくん！」

そこには綱吉とリボーンがいた。綱吉は驚き固まっている。獄寺がすかさず近付き説明をした。

「やりましたね！10代目！」

「んなー！みんなボンゴレリングをー!?」

そう、ここにいる守護者は全員リングを持っている。Aも了平と同じように首からさげている。盛り上がっている中でビアンキはポイズンクッキングを振る舞っている。

「貴方も食べたらどう？」

「ん～？俺は遠慮しとくよ」

「いいから食べなさい！」

Aに向かってポイズンクッキングを投げた。Aは笑いながらそれを避けた。地面に落ちたポイズンクッキングはあり得ない煙を出している。どこからともなく舌打ちが聞こえた。

「あっ、リボーンくん。ちょっと話があるんだけどいい？」

「ああ、いいぞ」

そう言って二人は表に出た。