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12話 ページ13

黒曜中の脅威から解放された並盛の生徒達には平穏が訪れた。ただ一部の生徒を除いては。Aは朝目を覚ますと首元に違和感がした。

「何これ」

手に取ると怪しく光る指輪だった。気にせず身に付けたまま学校へ向かった。

「お!A!おはよう!」

「おはよー了平」

了平は珍しく頭に迷彩のバンダナを巻いている。その近くには金髪の赤ん坊がいる。

「俺は暫く修行にいくことになった!だが心配するな!!俺はもっと強くなって戻ってくるからな!!!」

「…は?」

「じゃあな!!!」

そう言うと走って行ってしまった。ぽかーん、と消え行く背中を見つめた。すると、いつの間にか横にリボーンが立っていた。

「……どういうことかな」

「あいつは立派なボンゴレの守護者だ」

あいつ、というのは了平のことだろう。ニッとAに不敵な笑みをみせた。

「これから始まる戦いに備えて修行へ行った。お前もやるんだぞ」

「ちょっと何言ってるか分からない」

「そのまんまの意味だぞ」

リボーンは表情を変えずに淡々と説明し始めた。Aは一気に目が覚めてしまった。いつもの笑みは消え無表情にリボーンを見詰めた。

「ボンゴレファミリーには代々嵐、雨、雷、晴れ、霧、雲の守護者がいるんだ。ちなみに笹川了平は晴れの守護者だぞ。それぞれの属性には使命がある。これら全てを纏めるのは大空の属性を持つ者、つまりツナのことだ」

「へぇ」

興味なさそうに相槌をうった。

「そして、ツナ達とは違うヴァリアーという暗殺集団とリングを賭けた一騎討ちの戦いがある」

「それで了平は修行に行ったわけだ」

納得したように頷いた。よくこの話を了平は理解出来たな、と密かに思った。だが、実際のところ理解はしていない。きっともう既に、この話も忘れているだろう。

「それでだな、突然変異があってな。初代のみにしか存在しなかった夜空の守護者が出現した。それがお前だ」

「俺?」

「ああ、夜空の使命は【全てを闇に包み、密かに正しい道へと導く】ことだ。俺も今まで知らなかった」

Aはこの話を聞き、少し心当たりがあった。代々一之瀬家に伝わる話だ。今までそれらを聞き逃していたことを後悔した。

「ごめんリボーン君。俺ちょっと帰るわ」

そう言うと家へ向かって走りだしたのだった。

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Rin´(プロフ) - クラマさん» 了解しました!もう暫くお待ち下さい! (2017年6月17日 17時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
クラマ - 更新よろしくお願いします (2017年6月17日 17時) (レス) id: 1e777ebebe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - ゆゆ式さん» ありがとうございます!頑張ります(p^-^)p (2017年5月4日 8時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ式 - 更新頑張ってください (2017年5月3日 11時) (レス) id: b6c9598fbe (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - 了輔さん» お仲間ですね!私も大好きです(*゜ー゜)ゞ (2017年1月1日 20時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru  
作成日時:2016年4月20日 9時

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