今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:15,697 hit
小｜中｜大
薫の欠片 1/2 ページ21
.
「ほんっとアンタ、意気地なしだねぇ」
瀬名くんにズバッと言われてしまった。
ああ、ド正論すぎてなにも言えない。
俺はいつもお遊びで女の子と遊んでいる。 あんずちゃんだってそう。
でも、Aちゃんだけは違った。 本気になってしまったのだ。
「だってさあ、俺今まで本気になったことないんだよ？ せなっちあんの？」
「あるわけないじゃん。 でもさ、行動も起こしてないのにあっちから告白してもらえると思う？」
「……ないね」
「でしょぉ？」
なんでこんなにハッキリ言っちゃうんだろう、ってくらいズバッて言う瀬名くん。
俺はこんにゃくじゃないんだよ。 俺凹んじゃうんだからね。
ブツブツ愚痴を言ったって瀬名くんに鞭打たれるだけ。
俺は口を尖らせながらメモを取り出しシャーペンを走らせる。
「字きたなっ」
「瀬名くん酷いよ！！」
ああ、瀬名くんにぶった斬られてる気分だよ……。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月26日 19時
