57.月見草 ページ9
Aが居た気がした
壁にかけられた、リナリアのついた帽子を見る
あの帽子は初めて一緒に出かけた時に買ったものだ
リナリアの花言葉は"この恋に気づいて"
君に送るのにピッタリだと思ったよ
君は気づいてくれなかったみたいだけど
ルビー「ねぇ、ハウル」
風呂から上がったばかりなのか、バスタオルだけを体に巻き付けて、髪をしっとりと濡らしたままのルビーが部屋に入ってきた
ハウル「何?」
ルビー「あなたのその呪い、あたしに移さない?」
ハウル「呪いを移す?」
ルビー「そう。そうすれば、あなたとあたし、2人で呪いと戦えるわ」
ぎし、とベッドに乗ったルビーはゆっくり僕の上に覆いかぶさった
唯一身に付けていたバスタオルが解かれ、ルビーの手が僕のシャツの中を撫で始めた
ルビー「ねぇ、いい話でしょ?」
ハウル「・・・そんなことしなくたって、僕は戦える。そういう事がしたいなら他をあたって」
再びバスタオルを巻いてあげれば、顔を真っ赤にさせて今にも泣きそうなルビーはムクリと起き上がった
ルビー「・・・・・・何よ。そんなにあの子がいいの!?写真だって見たことあるけど、胸はないし、魔法だって大したことない!!顔だって、あたしの方が何倍も綺麗じゃない!!」
ハウル「確かにね
それでも僕にとってはAが1番なんだ」
そう言って笑えば、僕の上に乗っていたルビーはようやく降りてくれた
ルビー「そうっ・・・なら勝手にすればいいわ!もう、どうなっても知らないから」
ルビーはその夜のうちに城を出ていったらしい
心なしか、次の日のソフィーやマルクル、カルシファーの顔色が明るかった
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すばる(プロフ) - 感動しました!とてもいい話だと思いました!更新頑張ってください! (2019年1月27日 20時) (レス) id: 1ecdcc7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay - 長らくお待たせしてしまって本当にごめんなさい!更新停止中なのに応援して下さって、ありがとうございました!また更新開始します (2019年1月27日 16時) (レス) id: b49d2cc48c (このIDを非表示/違反報告)
Jyp___0812(プロフ) - とても面白いです!なので更新お願いします! (2018年8月22日 23時) (レス) id: c91ea02908 (このIDを非表示/違反報告)
E.E - 更新お願いします。すごく面白いです。 (2018年8月20日 23時) (レス) id: 721ee5a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
結羽(プロフ) - お願いします! 更新してください!!!! (2018年8月15日 19時) (レス) id: 8712c8166f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cherrymay | 作成日時:2017年6月24日 21時