その彼氏、溺愛につき！【青】

一旦、いちゃいちゃ ページ19

はむはむと私の腕にかぶりついて歯形をつけるころんくん。
さとみくんには、酔うと人のこと噛む癖があるけどころんくんは特に朝、酔ってなくても私の腕をよく噛む。


「美味しいの？」


おかしなことを言ってるのは承知している。でも反応が気になった。


「美味しいよぉ？折紙の腕」


どうやら美味しいようです。


「美味しいのは折紙の腕だけだよ」


「···それは他の人の腕も噛んだことがあるということで？」


こんなこと思っちゃう私は相当、ころんくんのこと好きだと思う。


「あるって言ったら？」


「いっ、嫌です。妬きます···」


恥ずかしくて声が小さくなっていったのが、よく分かった。


「んー嫉妬？かわいいねー？折紙以外の人噛んだことないから」


「わあっ」


のし掛かってきたころんくんは「折紙も噛む？」って聞いてきたけど、「白い肌に歯を立てるのは気が引ける」そう言って断った。噛みたい好奇心もあったけど。


「そぉ？僕は別にいいんだけどな」


腕を赤ちゃんがおしゃぶりを吸うみたいにころんくんが、吸ったり噛んだりする。
たまに目があって「ん？」って上目使いするから心臓に悪すぎる。


「好き」


「···好き」


「んー可愛すぎ」


「あんまり言われると恥ずかしいです」


ボフッと枕に顔を埋めて恥ずかしさを紛らわす。


「好き、好き、だーいすき」


耳元で言うからもう、溶けちゃいそう。



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王様ゲーム編の途中にすいません！

あまりにも王様ゲームの話がシリアスな感じになっているので休憩的な感じにしました。

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