助っ人の魔王�� ページ8
『清海A』
『助っ人がこれ!?』
「嬢ちゃん『失礼』って知ってるかや？」
指を指す私に、真意の伺えない笑顔を向けてくる朔間さん。
『敬ってほしいなら後輩棺桶に引きづり込まないでください』なんて口が裂けても言い出せない雰囲気だ。
『……うっす』と嫌々ながらも手を下げた。
「まあ「吸血鬼だ」なんて言う野郎をすぐに信じろってほうが無理だろ。」
『大神せんぱぁい……！』
「な、何だよ。」
ぶっちぎりの変人かと思ってたけど案外常識人……！
くすぐったいのか大神先輩はそっぽを向いて私の頭をはたいた。
「大神先輩も大概でしょ」
「「俺様は孤高の一匹狼だ」って言ってたじゃないですか！」
「自分を棚に上げるのが上手いのう。」
「何でこんな集中砲火食らわね〜といけね〜んだよ！」
べーっと舌を出して私を抱きしめる双子と、その双子を後押しする朔間さん。
私から引き剥がされた大神先輩はうがーっと吠える。
『おい、人にはそれぞれ『思想』ってもんがあんだよ。それを否定するのはダメだ。』
「「うっ……ごめんなさい」」
『あと私に抱きつくな。さっきのでトラウマになった。』
「我輩の扱いが色々酷い気がするんじゃが……」
「出会い頭にがっつくからこうなんだろ。この吸血鬼ヤロ〜。」
渋々私から腕を剥がすふたり。
ゆうたには罪悪感が沸くけど、ひなたは距離感が色々バグってるので良い機会かもしれない。
「それと。わんこを呼んだのは以前の非礼を詫びたくてのう。ほら、迷惑かけたじゃろ？」
『どっちかって言うとあんたのほうが迷惑でしたけど。あれは別に非礼じゃないですよ。』
『以前』と言うのは多分、この前の『B1』
あの時は私が割り込んでしまった形だったし、むしろ私が謝りたいくらいだ。
「そうじゃったか？ なら薫くんのことにしようかのう。」
『どんだけ謝りたいんすか。別に気にしてな』
「我輩は駄目なのに、薫くんは良いのか？」
有無を言わせないその顔に、『いえダメです』と反射的に答えてしまう。
そう言う私に「そうじゃろ？」と朔間さんは嬉しそうに笑った。
「嬢ちゃんはまだ未熟。我輩たちが育ててやろう。『UNDEAD』と『2wink』がな。」
『育てるって……何を。』
「なあに、難しいことはせんで良いぞ。ただ、我輩たちのパフォーマンスの感想を言えば良いんじゃ。」
朔間さんの八重歯がギラリと光る。
危なげな香りを纏うそれは、まるで牙のようだった。
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生しょうが - 澪。さん» 同感です…！楽しみにしてもらえて嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2022年9月4日 22時) (
レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 司くんは丸いぐらいが可愛いですよ、😌 いつも投稿楽しみにしてます！身体には気を付けて頑張ってください〜🔥 (2022年9月4日 20時) (レス) @page38 id: ebb5373f91 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» コメントも応援もありがとうございます！ぜひぜひ楽しんでいってください！ (2022年8月18日 22時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきますね〜！ (2022年8月18日 21時) (レス) @page4 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月18日 13時
