いん・ざ・し〜♪「ぷかぷか」�� ページ37
『清海A』
『ったく、何なんだあいつら！』
生徒会の奴らがまるでゾンビのように追いかけてくる。
『龍王戦』はそういうものだ、と割り切れたから喧嘩できたけど、ここでまた手を出したら言いわけつかない。
『あーもう！ どうすりゃあ……っえ、は？』
瞬間、近くの噴水から手が伸びて、私の手首を掴む。
そして馬鹿力で噴水に引きづり込まれた。
『うわああああ！』
「しーっ！ ですよ〜♪」
どこからともなく、ゆらゆら揺れるような優しい声がして、私を抱きしめた。
そのおかげであまり体温が低くならず、暖かい。
しばらくすると、「もう『だいじょうぶ』ですよ〜」と噴水から出された。
辺りに人はいなく、この人は生徒会から逃がしてくれたんだ、と理解する。
『ぷはっ……！ はぁ……えと、ありがとうございます。』
「いえいえ〜♪ 『びっくり』させちゃいましたね〜、ごめんなさい。」
『あ、いや。まあ着替えはちょっと困りますけど……捕まったほうがやばそうだったので！』
その男は目をくりくりと泳がせて、噴水から出る。
そして、日にさらされていた制服を私に持ってきた。
「さっきほしたばかりなので、あんまりかわいてないかもしれませんが〜。どうぞ〜♪」
『何から何まで、本当ありがとうございます……！』
「うふふ〜♪ ぼくもひさしぶりにひとと『ぷかぷか』できたので、たのしかったんです〜♪ 『おれい』ですよ。」
私の制服の上にばさっとかけてくれる。
優しそうな顔して、意外にこの人体がでかい。
その制服は私の身体をすっぽりと簡単に包みこんだ。
『先輩？ ですよね。クラスと名前教えてもらっても良いですか？』
「『さんねんびーぐみ』の『しんかいかなた』です〜♪」
「こう、かくんですよ〜」と手のひらにわざわざ指で書いてくれる。
『深海奏汰』とフルネームを書くと、私と視線を合わせ微笑む。
「あなたの『おなまえ』はなんですか？」
『あ、一年A組の清海Aです！ すみません、先に言わなくて………』
「ぜんぜんいいですよ〜。それなら……A、ですね♪ ぼくのことも『かなた』ってよんでください〜♪」
『わかりました！ 奏汰さん！』
「ふふ、はい。『かなたさん』ですよ〜」
にこにこ笑って私の頭を撫でる奏汰さん。
そのくすぐったい感覚に、私の頬は思わずゆるんでしまった。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
