一年B組�� ページ11
『清海A』
紅色の綺麗な髪をなびかせて、その男は腕の中の私を見る。
すると、さっきまでの威厳は全くと言っていいほど消えて、ぷしゅーっと顔を真っ赤に染めた。
「すっ、すみません！ 彼らの体でよく見えず、まさかLadyだったとは……」
『え、いや。こちらこそ周りの迷惑を考えずに騒いでごめんな。ほら仙石、どかないと私はこの子から離れられないんだが……』
「ああ！ かたじけないでござる！」
『使い方多分違うな』
慌てて離れる仙石に合わせて、私もなるべく早く彼の腕の中から出る。
そして改めて彼の顔を見た。
『本当ごめんな、助かった。あ、私は清海Aだ。』
「Aが自分から自己紹介しただと……！」
『これくらい普通するだろ。』
「Aさん、でよろしいですか？」
『さん付けはむず痒いな。呼び捨てできないか？』
「……うう、ぜ、善処します。私の名は『朱桜司』です。よろしくお願いしますね、A……！」
『……ありがとう、朱桜。』
顔を赤くさせながらも、私のことを呼び捨てで呼んでくれる朱桜。
私がお礼を言うと、不満げに口をとがらせた。
「私がA、と名前で呼び捨てしてるんですから、貴女もそうしてくれると嬉しいんですが……」
『わ、悪い。じゃあ司だな。よろしく。』
「はい！」
「ずるいでござる……拙者だってまだ名前で呼んでもらってないのに……？」
『わかった、忍な？』
「わぁっ、ありがとうでござるっ♪」
「もー、Aってば、ひとたらしだなあ！」
ひなたがからかうように言ってくる言葉に苦笑いする。
どちらかと言うと、このふたりの方だと思うけどな……
「ちょっと。高貴なるボクの通り道を庶民が塞がないでよ！」
すると、可愛らしいソプラノボイスが耳をくすぐる。
その先にいたのは、「ふんすっ」と得意げに胸を張っている桃色髪の男。
可愛らしい見た目のせいか、まるで威厳を感じないその姿に、先程の司を思い出す。
「ひっ、姫宮くん……」
『姫宮？』
「はぁ？ もしかしてこのボクを知らないの？」
忍の人見知りが発動したとき、私の反応に姫宮と呼ばれた彼は不機嫌そうにため息をもらす。
そして、「しょーがないなぁ」と私の目の前まで来た。
「ボクの名前は『姫宮桃李』！ 世界でいちばん可愛い男の子の名前だぞっ！ 覚えておくように！」
B組にもこの枠いるんだ。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
