story-5 ページ7
私と征十郎の距離が縮まるのにそう時間はかからなかった。
当時唯一の同じ学年だったからだろうと思う。
告白は、私からだった。
とある日のこと。
サークルの活動も終わり、私と征十郎は当番で片付けをして、帰路についていた。
貴「私と付き合ってもらえない、かな」
なぜそんな言葉が唐突に出たのか自分でも分からなかった。
赤「…それは俺のことが好きだということか?」
彼は普通に、自然に私に返答をした。
顔色1つ変えずに。
その顔を見たとき、私はこの瞬間は、人生の中で一番逃げ出したくなった瞬間だと思った。
この場を立ち去りたい。彼の前から今すぐに消えたい。
貴「…ごめんっ急にこんなこと言って…じゃ、私急がなきゃいけないからっ…」
私はそう言って走り出そうとした。
けれど、征十郎は私の腕を掴み、私を引き止めた。
赤「待て」
赤「俺はまだ何も言っていないだろう…それに女から、というのは癪にさわる」
貴「えっ…?」
赤「舞浜…いや、A、お前が好きだ、俺と付き合ってくれ」
まさか…そんな。
彼が私を好きだなんて。
嬉しくて涙が出るかと思った。
貴「もちろん、よろしくお願いします」
私は満面の笑みでそう答えたのだった。
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桜兎 - とても面白いです。続きが見たいので、更新宜しくお願いします! (2016年8月9日 16時) (レス) id: 18143e7d71 (このIDを非表示/違反報告)
さっち(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます (2015年11月12日 17時) (レス) id: 1f0650222a (このIDを非表示/違反報告)
ちかるたんたんめん(プロフ) - 続きがとても気になります!これからも頑張ってください! (2015年10月18日 11時) (レス) id: b199c19f9a (このIDを非表示/違反報告)
牛(プロフ) - 天の川がテーマって良いですね!(笑) 楽しみです♪ (2015年7月10日 0時) (レス) id: e86218ad60 (このIDを非表示/違反報告)
味醂 - 一緒に天の川みよう(≧∇≦) (2015年7月7日 21時) (レス) id: 75ab363b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツ | 作成日時:2015年7月5日 1時