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見透かしの目 ページ5

みんなが一ヶ所に集り、時折あの子のことをちらりと盗み見る。


当のあの子は、そんな視線にも目をくれず、黙々とテキストの問題を解き続けている。


今日、なんの前触れもなく突然この特別クラスにやってきた南波Aちゃん。自己紹介の時は笑顔を見せていたけれど、私達に関わる気は、さらさら無いみたい。


さっき一度だけ目が合ったんだけど、即座に視線を逸らされちゃった。その時は驚きの方が(まさ)っていて、プチパニック状態になってしまいそうだった。


幸いプチパニックにはならなかったものの、私がなにかしてしまったのではないか、という疑問が、頭の中から離れてくれない。


そんなもやもやとした私の胸中を察したのか否か、黒木クンが「なにかあった?」と声をかけてきた。


机に頬杖をつき、私の顔を覗いてくる。


黒木クンと目が合い、その漆黒の、まるで真夜中の森を映したかのような瞳に思わず見とれてしまう。


優しく「どうしたの?」と語りかけてくる様な黒木クンの瞳は、嘘を全て見抜いてしまいそうで少し怖い感じもした。


そんな黒木クンの視線に敵わずに、私は脱力して、手短に先程あったことを話した。


「目を逸らされた……。それも瞬間的に、か」


「うん。なんか少し顔色も悪いし、大丈夫かなって」


「なら、アーヤが聞いてみればいいんじゃねぇの?」


「わぁ…!?」


にゅっ、という効果音がぴったり合いそうなくらい気配もなく横から顔を出したのは、特別クラスの一員、若武だ。


突然出てきたものだから、小さく叫び声をあげてしまった。恥ずかしい。


「き、聞くって言っても、南波さん、今熱心に勉強してる最中だし」


「そんなことはどうでもいい。とりあえず聞いてこい! 大丈夫だ、アーヤなら出来る。なんせ、俺の保証がついてるんだからな!」


「若武…いくらなんでも無茶苦茶すぎだよ」


俺に全て任せろ! とでも言いたげに胸を張り、堂々と宣言する若武に、多少のイラつきを感じる。私にも人権、あるんだけど!


ほら、小塚クンだって言ってるじゃない。


「どうどう、若武は少し落ち着こう。それで、みんな。南波さんについて、俺が予想してみたことを静かに聞いてほしいな」


両目を怪しく細め、いかにも落ち着いた声音で黒木クンはそう言った。

冗談混じりの会話→←苦手だ



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まや(プロフ) - みなさん» うごとはうごメモのことでよろしいのでしょうか…?すみませんが、うごメモでしたら私はやっておりません。 (2018年1月22日 22時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
みな - うごでもやってますよね? (2018年1月22日 21時) (レス) id: 0e496c2693 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 九嵐さん» してますよ〜!お話の構成が出来次第でちまちまとですが…(;・ω・)ありがとうございます。頑張ります! (2018年1月6日 23時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
九嵐 - 初コメ失礼します。 両方大好きで…。 神ってますね!更新、まだされますよね!? 楽しみに待ってますんで、頑張って下さい! (2018年1月6日 0時) (レス) id: c97529505c (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - アイルさん» ありがとうございます!勿論です。待っていて貰えるとうれしいです! (2017年8月2日 13時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まや | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年8月18日 23時

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