検索窓
今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:1,326 hit

コクハク age14 ページ1

私が呆然と立ち尽くしていると,植木の陰から花日とまりんが飛び出してきた。花日「結衣ちゃん!」まりん「好きな人って,だれ,ダレ,誰っ!?」結衣「・・・・・・なんでまた盗み聞きしてるの」私の抗議は受け入れられなかった。わくわくする女子ふたりの圧力に負けた私は,蚊の鳴くような小さな声で,おずおずと答えた。結衣「・・・・・・桧山・・・・・・」まあ,その後に巻き起こった,ふたりの悲鳴を想像してみてください・・・・・・。

教室に戻ってきた私達は額を寄せて,ひそひそと話し合っていた。まりん「ほーん・・・・・・。結衣ちゃんがねぇ。桧山,をねえぇ・・・・・・」桧山のところだけを小声にして,まりんが意味ありげは視線を桧山に投げる。向こうの席に座っている桧山は,自分が話題の中心になっているとはつゆ知らず,きょとんとした顔を此方に向けている。・・・・・・うん。その顔も可愛くてカッコイイです。まりん「良かったねー,結衣ちゃん」結衣「ありがと。やっぱり花日の言う通りだったよ。恋って・・・・・・なんか胸の奥がキュッーとなって・・・・・・」花日「でしょー?」きゃっきゃっとはしゃぐ私達にまりんは「あらあら,恋する乙女はいいわねぇ」なんて,おばちゃんみたいな事を言いながら,ピッと人差し指を立てた。まりん「でも,好きな人出来たなら,次の時間の調理実習,頑張らなきゃね!」結衣「なんで?」私が聞くと,まりんは得意げに説明した。もちろん恋愛マスターのお姉さん情報だ。まりん「お姉に聞いたんだけど。調理実習で作ったクレープを渡して告白すると,上手くいくらしいよ。『あなたが好き』って」結衣「好き,って・・・・・・?」そんなジンクスあるなら,是非とも便乗したいけど,でもそんな,桧山にいきなりクレープなんて,ハードルが高すぎる気がするんですが!?じゃあ高尾にあげよー,なんて当然のようにニコニコできる花日が羨ましい・・・・・・。と思ったら,心愛「心愛も,もちろん高尾君に・・・・・・♡」横を通りかかった心愛ちゃんがフフンと花日に宣戦布告して行った。

コクハク age15→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:12歳 , 黒子のバスケ , 黒桃
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...  
作成日時:2022年10月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。