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コクハク age15 ページ2

案の定,花日はガ──ンとショックを受けている。うん,彼氏が人気者だと公認でも苦労するんだね・・・・・・。頑張れ,花日。どうやらこの「クレープ告白」は,六年生女子の間では定番ジンクスだったみたいで,誰に渡すかでひそひそ盛り上がっている女の子達が,クラスのあちこちにいた。「私,もうあげる人,決めてあるんだ!」「あっ,私もー!」蓮華「征,クレープ渡すの調理実習後の休憩時間でいいかしら?」赤司「嗚呼。それなら,オレのもその時に渡すね」蓮華「ええ」さつき「テツ君,クレープ渡すの調理実習後の休憩時間でいいかな?」黒子「はい。いいですよ。なら僕も,その時にお渡ししますね」さつき「うん!」皆恋心にキラキラしていて,凄く羨ましい。お姉ちゃん達に至っては,お互いでクレープ交換の約束してる。私はどうやったら桧山に受け取って貰えるのかな。それ以前に,まだ桧山に告白する勇気も覚悟もないのに,今日がクレープの調理実習当日だなんて。あまりにも急すぎます,神様・・・・・・。恋のドキドキとこれからの不安で百面相してしまう私を見て,まりんが爆笑する。まりん「結衣ちゃん,めっちゃ悩んでる!」私はむうっと頬を膨らませた。結衣「だって!好きな人にクレープ,渡したいもん・・・・・・」振り返ったら,こっちを見ていた桧山とバチッと視線があってしまった。何故かお互いに焦って,不自然に目を逸らしてしまう。いけない。まりんにつられてつい大きな声を出しちゃったけど,まさかこのクレープの話,桧山に聞かれてないよね・・・・・・?

調理実習前の休み時間。クレープの中身になるフルーツの種類を考えながら廊下を歩いていると,一組の前に森君のグループが集まって喋っているのに遭遇してしまった。このまま素通りすべきか,それとも回れ右してぐるっと下の階を渡って調理室へ行くべきか・・・・・・。うーん,私がわざわざ避けるのも変な話だし,かといって森君からしたら今朝あったばかりのことだから,私の顔なんか見たくなもないだろうし・・・・・・。「蒼井,どうした?」困り果てていると,後ろから声をかけられた。振り返ると桧山がいた。結衣「いや・・・・・・一組の森君がいて,その・・・・・・通りにくくて」桧山にこんな話をしたくない。恥ずかしくて頬が赤くなってしまう。ただ,それで桧山は何かを察したのか,突然私の前に回りこんだ。桧山「・・・・・・行くぞ」結衣「え?」

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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子 相変わらず息ぴったりbyキ...  
作成日時:2022年10月3日 0時

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