キス・キライ・スキ age9 ページ18
蓮華「うるさっ」さつき「そうだね。というか,テツ君たちは投票したの?」赤司「いいや。投票してないよ。ね?」黒子「はい」どうやら,赤司君と黒子君は投票してないらしい。心愛は高尾の事が好きで,いつも一生懸命アプローチをかける。でも高尾の反応は鈍くて,美少女の心愛を特別扱いしたりしない。見慣れた光景なんだけど・・・・・・何故か今は,胸がチクッと痛んだ。あれ?何で私,心愛が高尾に近付くと,嫌な気持ちになるんだろう。私の疑問なんか吹き飛ばすように,司会者のエイコーが声を張り上げた。エイコー「そして・・・・・・ワースト一位!ぜんっぜん人気が無かった可愛そーな女子は————」トモヤがまた,ダラダラダラダラ・・・・・・と口で効果音を入れる。周りの女子達が,急にざわつき始めた。「最下位も発表するの?」「やだ・・・・・・」蓮華「付き合ってられない」さつき「だね」赤司「はぁ・・・」黒子「征君,ため息なんてつかないでくれませんか?」赤司「何故だい?」黒子「気が抜けます」赤司「相変わらず,思った事はストーレトに言うね(苦笑)」黒子「それが,取り柄なんでo(`・ω´・+o) ドヤァ…!」さつき「テツ君,征君,辞めてよwww」蓮華「テツヤwww」蓮華ちゃん達は,我関せずとマイペースに話していた。そんな事よりも,最下位なんて「嫌われてます」って言われるのと同じだもん。誰だって嫌に決まっている。紅葉「辞めよう」一歩前に踏み出した私に,エイコーが「え?」と不思議そうな顔をした。紅葉「皆嫌がってるよ」エイコーの手から,人気投票の順位が書かれたメモを取り上げようと手を伸ばす。それに気付いたエイコーが,私の手が届かない高さまでメモを持つ手を振り上げた。紅葉「辞めて」トモヤ「しゃしゃり出てくるなよ,紅葉!」私に紙を取らせまいとするエイコーの隣で,トモヤまで文句をつけてくる。悔しい。でも絶対,最下位の発表なんてさせちゃダメだ。私の行動に野次を飛ばしてくる男子チームと,その野次に反撃する女子チーム。対立するクラスメイト達に囲まれて,メモの争奪戦で私達がもみあいになった,その時。問題の紙が,スッと誰かに取り上げられた。
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作者名:赤司蓮華 | 作者ホームページ:蓮華のホームページ?by赤司 そんなものはありませんby黒子
作成日時:2022年9月3日 14時