＊IF 2 ページ43
ガレーラに着くと、ちょうどパウリーに会った。カクもいたけど、彼は仕事中みたいだ。相手は海軍の女将校か…。
パ「A、どうした？」
「配達し忘れたのを持ってきたんです。というわけで、これ、お願いしますね」
パ「仕方ねえな」
パウリーが酒樽を担ぐと、私は彼に付いて行く。
「さっき来た時、火拳がいるって話を聞いたんですけど、本当ですか？」
パ「船を直してくれって来てな。でも、すぐどっか行ったぞ」
飯屋探しか、それとも探検か…。多分前者かな。
「今カクさんが相手をしている人は…？」
パ「見ての通り海軍将校だ。火拳を追ってるらしいが、その火拳に船を壊されたらしい」
容赦ない…。いや、海賊が海軍に容赦しろっていうのは無理か。
パ「そういえば、お前。今日のパーティには来るのか？」
「というか、何のパーティですか？」
パ「ガレーラカンパニーの創立何周年だかを祝うパーティだ」
何周年って…把握してないんかい！
「今日はブルーノからもう上がっていいって許可をもらっているので、家に帰ります」
パ「そうか。まっ、お前はガレーラの人間じゃねえもんな。しょっちゅう出入りしてるから忘れかけてるが」
仕事とか、ルッチに会いにとか、色々と理由をつけてここには来ている。
「じゃ、配達終わったんで帰りますね」
パウリーが本社に入って行くと、私は1番ドックを出ようと踵を返した。
ヤガラを使わずに適当にブラブラ歩きながら歩いていた私自身を呪いたい…。
バッタリ出会ってしまった私とエース。
知らないフリをして通り過ぎようとしたけど、放心状態から回復したエースに腕を掴まれてしまった。
エ「お、おいA！」
「な、何ですか？！確かに私はAですけど、あなたとは初対面のはずです！」
さすが私！名演技！
エ「は？何言ってんだよ！」
力を込められて眉をしかめる。
「は、放してください！」
その時、例の女将校の姿がエースの後ろに見えた。
？「火拳！！」
エ「うわっ、お前かよ！」
エースは彼女の攻撃を避けると、私から距離をとった。私の前にはその女将校。
イ「私は海軍本部少尉、イスカ。大丈夫か？」
少尉…。うーん…エースを追うには実力不足ね。
「ありがとうございます」
イ「火拳！お前、今何をしようとした？！答えろ！」
エースに剣の切っ先を向ける。
エ「おれはただそいつと話そうとしただけだ！」
嘘だ…。そんな穏やかな理由なら、あんなにも手に力は込めない。
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ジン - とてもいいか終わり方です！しかもとても面白かったです！お疲れ様でした！ (2017年8月15日 22時) (
レス) id: f63945df23 (このIDを非表示/違反報告)
トロ丸くん - 完結おめでとうございます！！！すごく面白かったです！ (2017年8月4日 18時) (レス) id: 03aa5adfc5 (このIDを非表示/違反報告)
カグサ - 一話から全部読まさせていただきました!! スゴく面白かったです!! (2017年7月31日 21時) (レス) id: b3a70d09a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2017年7月25日 14時
