吹く風に ＊番外編 ページ46
悪魔の実の能力が人の性格や感性に影響があるとは思っていない。
けど、私は花が咲き誇る春が好き。
だから、春島の春が1番快適に過ごせる。
今私達はまさにそこの気候帯いる。
春島の春。
オ「何してんだ？」
広い甲板の上。
たった一人で星空を眺めていた私に声を掛けてきたのは大好きなオヤジだった。
「最近昼間はゆっくりできないから」
仲間になって少し経ったエースはいつも私の傍にいて妙に懐いてくれている。
お兄ちゃん達とはまだ少し仲悪いのかな？
「たまには一人でゆっくりしようかな…って」
そう答えれば、オヤジは私の隣に座った。
オ「俺がいたらゆっくりできねえか？」
「そんな事ないよ！」
逆に嬉しい。
慌てて答えた私の頭を撫でると、オヤジは笑った。
オ「じゃあ、少し付き合え」
そして、差し出されたお酒。
それを受け取ると、二人で飲む。
「これ美味しい…！」
オ「俺の気に入りの酒だ」
「いいの？」
オ「可愛い娘と飲めるなら安いもんだ！」
豪快に笑うオヤジは、お酒をぐいっと呷る。
「ねえ…オヤジ。ちょっと相談していい？」
オ「何だ？」
「エースがね、最近忠犬に見えるの」
呼べば直ぐに走ってくるし、私が何か言えば忠実に従ってくれる。
あの彼を忠犬と言わず何と言うのだろうか？
オ「グララララ！面白え例えだな！それだけ懐かれてて何が不満だ？」
「不満はないけど…そのせいでお兄ちゃんの機嫌が悪くて」
オ「…A。人の機嫌なんか気にするんじゃねえ。お前には惹かれるものがある。だからエースがてめえに懐いてんだ。誇っていい。あいつの闇を軽くできるんだ」
エースの闇。
私はまだ知らないけれど、いつか話してくれるだろうか。
「…そうかな？」
オ「ああ」
いつか…誰かの顔色や言動を気にする事なく、心の底から笑顔で…この船の皆を家族と思ってくれるだろうか。
解いた髪が、春の風になびく。
吹く風は、花の甘い匂いを運んできたから、私は桜の花弁をその風に乗せる。
オ「俺はその能力、好きだぜ」
「うん。私はオヤジが好き」
オ「嬉しい事言ってくれるじゃねえか！」
吹く風に、舞う桃色の愛の花。
それは切れる事のない…永遠に続く家族の絆。
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シュケル - 焔彩さん» もちろん！！楽しみにしてます！！ (2016年6月29日 20時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
焔彩(プロフ) - 楽しみにしていてください！ (2016年3月20日 7時) (レス) id: 5e6d9dd208 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» ヒロインとハルタが本気で戦うとすれば凄まじい戦いになりますね！！青雉と赤犬の決闘のように！！！！ (2016年3月20日 5時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» 本気で殺し合いですか！！！隊長達と麦わら一味のだれが戦うのか楽しみです！！！あまり見たくない光景かもしれませんが！！！ (2016年3月19日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» しかしヒロインには白ひげ海賊団に戻ってきてほしいですね！！個人的には！！！！ (2016年3月19日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年2月11日 22時
