式神少女と半妖の戦国御伽草子【犬夜叉】第４章

御伽草子１５１ ページ6

殺生丸「このなまくら刀がこの殺生丸に相応しいとぬかすか？」

殺生丸は目の色を変えた。
それを見て

刀々斎「おー、怒っとる怒っとる！がはは！では逃げるかのーっと！」

刀々斎は金槌を地面に叩きつけた。
その瞬間マグマが吹き出す。

殺生丸は避けるが、その地は一瞬でマグマの地と化した。

その隙に一行は空へ。

かごめ「すごーい！お爺さん強いんじゃない！」

弥勒「全く、わざわざ殺生丸より弱い犬夜叉に身を守ってもらわなくても良いのでは？」

犬夜叉「おら今なんて言った！？」

優斗「黙っとけ。」

刀々斎「はぁー。殺生丸は殺生丸で我が名刀をなまくら呼ばわり、そしてまさか犬夜叉がこんなに弱いとは見込み違いじゃった！」

犬夜叉「何だと！？」

ﾄﾞｶｯﾊﾞｼｯｶﾞﾂﾝ！

刀々斎「あいた。」

犬夜叉「俺は弱くねぇ！」

主人公「お爺さん、気になったんだけど、殺生丸が抜かないあの刀…あれもすごい力を？」

刀々斎「天生牙か？そりゃすごい力と言えばすごい力なんだが、犬の大将に頼まれた時その効力にワシも少し首を傾げはしたんじゃ。」

それから一行は川の近くで休むことに。
そこで、殺生丸の刀のことを聞いた。

犬夜叉「斬れねぇ刀？そんな刀でいったいどうやって戦うんだよ？」

優斗「まずそんなもんがあるのか？」

刀々斎「ある。天生牙は戦う刀にあらず、ま、言うならば"癒しの刀"じゃ。」

かごめ「癒し？」

癒しの刀という言葉に首を傾げる一行。

刀々斎「強き者を薙ぎ払う鉄砕牙に対して、天生牙は弱き者の命を繫ぐ刀。」

珊瑚「命を繫ぐ？」

主人公「そんなことができるの？」

刀々斎「真に人を思い慈しむ心あらば、天生牙の一振で100名の命を救うのも可能。」

かごめ「慈しむ心…」

弥勒「1度に100の命を奪う鉄砕牙と1度に100の命を救う天生牙、ですか…」

優斗「そんなもんが存在するとはな。」

珊瑚「それで、その刀武器として成り立ってんの？」

弥勒「屍人を生き返らせることが出来るのです。戦国の世、いくらでも使い方はありそうです。」

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