検索窓
今日:33 hit、昨日:35 hit、合計:110,977 hit

53 ページ8

やっとの思い出絞り出せた言葉は「苦しめてる」だった。

その後涙を堪えようとしゃくりあげるのを我慢していたら津田さんは左頬に触れてきた

暖かくて…優しい

津田:「苦しめる要素1つもないんですよね。

Aは自分らしくいていいんだ。
俺がそれを包み込むのが普通だし俺が代わりに覚えてるから。Aのことを」


苦しいの一言ぐらい言ってもいいのに

この人は一言も言わない

津田さんの方を見ると津田さんは「な?」と言って私を優しく抱き寄せてきた

少しだけ…涙が落ち着いた





看護師:「狭山さん、また何かあった時はいつでも来て下さいね」

貴方:「はい。ありがとうございます」

看護師に頭を下げて帰ったのはそれから数時間後だった

バッグとかは自分で持っていますが

津田:「すみませんでした。自分のせいで倒れたので」

看護師:「いえいえ、大丈夫ですよ」


何故か津田さんが残ってました

なんか帰るまでいるって言って待っててくれました。


そんな事しなくていいのに


病院を出て二人で歩いていると津田さんが私の荷物に触れてきた

貴方:「え、」

津田:「持つ」

貴方:「そ、そんな!

大丈夫ですよ。自分のことは自分でしますから」

津田:「させてよ〜。男なんで俺」

貴方:「いやいや!それとこれとは別です!」


帰り道そんなことを言い争ってると津田さんはやれやれと言った感じにため息をついて私の頭を撫でてきた

津田:「かわんないなぁ」

貴方:「……あの、私は津田さんにどのようなことしてたんですか?こういう時」

津田:「んー?今のような感じ。

自分で持ちますって言って絶対に俺に持たせない。」


そ、そこは変わんなかったか

苦笑しながら歩いていると後ろから音が聞こえ振り向こうとしたら津田さんが私の体を抱き寄せた

すると隣を自転車が通過していった

津田:「あっぶな…。

大丈夫か?」

貴方:「…ぇ?あ、はい。すみませんでした」


…なんだろ、胸が痛いじゃなくて

苦しいというのか

…多分前の私もこんな思いしてたのかな?


肩に回されている手を見てそう思った

思い出したらこの人は凄く喜ぶんだろうな

だって…いい思い出だと思うから

そう思うとまるで違う人がこの人と付き合ってるような感じがして


貴方:「…苦しい」

小さく漏れた言葉は津田さんの耳には入らなかった。

そして家まで津田さんは送って下さりそのまま帰ってしまった

54→←52



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (178 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
440人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 物語読みました。 物語は完結していますが。。。 その後の2人が気になります。 またパート1・パート2沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (3月2日 1時) (レス) @page34 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
- 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じく77のここの部分 落とされたのであれば多分嫌きっと私は貴方からは離れないのだろう。 これ正しくは多分いやきっとではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
- 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 77のここの部分 この人とずっとそばに居たい これ正しくはこの人のそばにずっと居たいではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
- 何度も続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 76のここの部分 そう言うと津田さんは先に言われたというな感じで私の腰に腕を回してふてくされた感じに言った これ正しくは先に言われたというような感じでではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page32 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
- またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 73のここの部分 いや、もう吹っ切ったのかもしれない これ正しくはもう吹っ切れたではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page29 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ハル春 | 作成日時:2018年1月14日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。