七 ページ8
「Aー、ちょっと手伝って」
「はい。かしこまりました」
夜のこの屋敷は賑やかになる
奥の間から声がかかり行くと一人の男性が着物に針と糸を通していた
「…ぁ」
「A、手伝って」
お姉様方は私にそう言って着物を渡してきた
き、着物を粗末に扱っては
そう思い私は畳に着物を広げそれを畳んでいく
すると、着物を直していた人が私のところに来て黙って上から畳むのを見ていた
「な、何か」
「いや、慣れてるなとね。
その着物畳んだら俺のところ来て」
「…っ」
この梅原さんという人は本当によめない
私は着物を畳終わった跡お姉様方に囲まれている梅原さんのところに行こうとした
けど
…この中を通れと？
お姉様方の間を通るとか私には
んーと考えているとお姉様方の方から声が聞こえた
「ちょっとすみません。
水を用意してもらえますかね」
「え、水ですか！？
あ、すぐに」
そう言ってお姉様方は水を取りに行く人と
白紙を持ってくる人と
皆すぐにいなくなった
…おぉ
「来い」
「っえ！？あ、はい」
言われた通りに来ると梅原さんは私に着物の底を広げて支えてくれと言い言われた通りに私は知っていった
…早いな
黙って見てると梅原さんが私に話しかけてきた
「上の人たちが居なくなった方がAさんは俺の所に来る」
「え？」
「名前覚えてるのAさんぐらいだよ。
ここに来るのは手直しをお願いされて来るから
…俺は客じゃない」
「ぁ、そうなんですか」
「そう。
それと西山から聞いたけど
悪かったな。怒られたって」
「え…西山さん？」
なんで西山さんのこと知ってるんだろう。
驚いてぼーと考えていると手に鋭い痛みが走った
「っ、たっ！？」
「！？、手！」
そう言って梅原さんは私の手を掴んで手のひらを見てきた
「…っ、たぁ」
「考え込みながら針仕事をすると怪我をする。
…手のひらか」
「ご、ごめんなさい。
あ、大丈夫ですよ。少量の血なので」
大丈夫。と言うと梅原さんは私の方を見て道具を少しだけ離れさせていた
…え？
そして私の手首を強く掴む
なん、で？
「梅原、さん？」
すると梅原さんは私と目を合わせずに私の手のひらを見ながら呟いた
「舐めたら治るって言うよな」
…え
そう言うと梅原さんは私の手のひらの傷に唇をあわせてきた
「っ！？ちょっ」
なんか水のような音が耳に響く
これ
「駄目！」
そう言って梅原さんの肩を押すと梅原さんは私の頭に触れた
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綉 - おはようございます。これって読んで行かないと誰が出て来るとかってって分からないんでしょうかね？ (3月15日 7時) (
レス) id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
井戸 - うわぁあああ！！ はる春さんだぁあ！！この話大好きです！ (2019年7月13日 7時) (レス) id: 1e21205b19 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり(プロフ) - ハル春さんの作品大好きです！更新楽しみにしてます。 (2018年8月8日 23時) (レス) id: 229459fcea (このIDを非表示/違反報告)
ゆかこ - この続きが気になります！！ (2018年8月3日 23時) (レス) id: 8ead2b98e6 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - いえいえ！毎日の日課にします！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: 3c862a1cac (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年2月27日 0時
