2人で "Crown Rain" (ページ8)

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Red stars ページ8

「リーダー、連れて来たよ。」

「ハヤトか、入れ。」

　今俺は、何故かこいつが所属する、Red Starsの事務所にいる。

　…さっき買った本を抱えて。

　Red starsとは、実力派エリート集団のアイドル。かっこいいパフォーマンスと幅広いメンバーの歌声が特徴の6人グループ。振り付けとか作曲とか…全てメンバーがしている。

　twinsの時は割と仲が良かったが、3年前から全く合わなくなった。

　そして、俺をここまで連れて来た奴がハヤト。…あまり関わりたくない奴だ。

　そして、今頃俺を呼んで何がしたいのかがわからない。

　怪しい事もあり帰ろうと思ったが、今頃呼んだ理由が知りたいが為、此処に来た。

「ほら、入って良いよ。」

　いつの間にかハヤトは中に入っていて、俺を見て笑う。

　此処に居ても無意味だから、取り敢えず中に入っると、Red Starsのメンバー勢揃いだった。

「久しぶりだな、ユウキ。」

『挨拶いいから、早く本題に入ってよ。』

　立ったまま言うと、Red Starsのリーダー、ジュンは苦笑した。

「すまなかったな、せっかく静かにしていたのに呼び出して。」

　何故かこいつに謝られると怒る気が失せる。

『…いや、そろそろ戻れって言われてたからいい。』

　朝の事を思い出して溜息をつく。

「…その事なんだが、戻るのか？」

　ジュンは聞きたくない事を聞くように見て来た。

『気が向けば戻るよ。…ま、別の事務所だけど。』

　俺の答えにジュンは苦笑し、急に真顔に戻る。

「俺らと賭けをしないか？」