2人で "Crown Rain" (ページ4)

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BF4 ページ4

『ウッ…。』

　声と共に、背中に衝撃が来て息が詰まる。

「サボりか～！こいつ～！」

　背中に張り付いたままポカポカ叩く人物を引き剥がし、溜息交じりに見る。

『…ユキ姉、何でこんな所にいるんだよ…。』

　溜息交じりに振り返ると、思った通り、四人組がいた。

「やっほ～、ユウ君おひさ～。」

　軽く言うのは、アキ姉(一つ年上)が手をひらひら振っていた。

『何でここにいるんだよ、暇人か。』

「はぁ？ユウキより忙しいに決まってんじゃん。」

「そうそう、私達の分身が４体いても足りないくらいね。」

　若干キレ気味の方が、ミウ(同い年)。

『ユキ姉達が何人も…。…最悪だ。』

　想像してしまい思わず口に出す。

「何ですって！」

「まぁまぁ、みーちゃん。落ち着いて落ち着いて。」

　今にも飛びかかって来そうなミウを宥めるフウ姉(一つ年上)。

　朝から近所迷惑をかけるこのうるさい四人が、BF4
のメンバー。

　そして、朝から本物を見て目を回しているレン。

　…何、このカオスな状況。一緒にいるこっちが嫌になる。

「ユウちゃん。学校は行かなくて良いの？」

　フウ姉に聞かれてハッとする。

『忘れてた。んじゃ、アイドル頑張って。』

　レンを無視学校に行こうとすると、ユキ姉がにぃっと笑った。

　…嫌な予感。

「ねぇ、ユウキ。」