君を想うゆえ,2 ページ10
*A-side
伊藤ちゃん曰く、
Aちゃんは教室……ではなく保健室にいるようで。
私は三ちゃんを連れて伊藤ちゃんと仲直りできないか
直談判しにやって来た。
三ちゃんは見るからにだるそうだけど。
赤坂「Aちゃーん…?」
「り、理子さんｯ?!」
奥のベッドのカーテンが大きく揺れたかと思うと、
ガタタン!!って何かが勢いよく落ちた。
赤坂「Aちゃん?!」
三橋「何やってんだよお前」
「理子さん……三橋さん……なんで来たんれすか……っはくちゅ」
三橋「くしゃみをはくちゅって」
「う、うっさいれす、苦手なんれすくしゃみ」
なんとAちゃんはベッドから転がり
落ちたまま座ってしまっていた。
おでこには冷えピタを貼り、
喋り方もどこか頼りない。
風邪……かな。
赤坂「熱測った?」
「嫌れす……ずびっ」
赤坂「測りなさい」
「やら……」
赤坂「Aちゃん」
「……」
ようやく折れてくれたAちゃんは
体温計を脇に挟む。
その間にお布団を綺麗に伸ばしておいた。
三橋「おい脇浮かすなよ」
「なんれわかるれすか……」
赤坂「Aちゃん、伊藤ちゃんと喧嘩してるの?」
「……今お兄ちゃんの話は聞きたくないれす」
ピピピッと音が鳴って、
Aちゃんはすぐにケースにしまったけど、
残念ながら前回分の記録が残る設定なので
オンにしてしまえば分かってしまう。
赤坂「38.6℃?! よく学校来たわね?!」
三橋「帰れよ病人」
「や、れす! っげほ、私はまだ、げほっけほ、やり残したことが、」
三橋「ゲホゲホうるせーな寝ろ!!つか帰れ!!」
赤坂「そうだよAちゃん。学校にいたらますます悪化しちゃうよ?」
「……」
ちら、と私の方を見つめると、
「事情話すから三橋さんはあっちいっててくらさい……」
と弱々しく訴えてくる。
不満そうな三ちゃんを保健室から追い出して、
私は近くの椅子に腰を降ろした。
赤坂「三ちゃん絡み?」
「……三橋さんのクラス、六限に科らくの実験やぅから、生徒は白衣着ますよね」
赤坂「そうだけど……」
「三橋さんの白衣なんてレアものれす……今日を逃したら一生撮れない……」
……。
執念、なのかな、これは。
38℃の人間とは思えないわ……。
.
「お兄ちゃんは休めって煩くて……それで嫌いって言っちゃって……」
赤坂「Aちゃん、今回はAちゃんが100%悪いわよ」
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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです！ (2019年1月26日 16時) (
レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ！修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか！？ (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です！リクエストありがとうございます(*´∀｀)続編で書かせていただきます！！ (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀｀)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年11月20日 21時
