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君を想うゆえ,1 ページ9

─+─+─

*リクエストありがとうございます!

─+─+─






*M-side









三橋「……お前どうした?」



朝。


学校に登校してみると、
なぜか俺の席での垂れ死ぬ伊藤。


ツンツン頭がいつもより雑な出来映えだ。




三橋「つかそこに座んなよ。邪魔だどけ」

伊藤「……三橋。俺はお兄ちゃんだよな?」

三橋「気持ち悪ぃな。テメェは俺の兄でもねぇし早く……」

伊藤「………俺は、どうやって生きていったら良いんだ……」

三橋「あの、伊藤クーン」

伊藤「どうやって生きていけば良いんだよォォオ!!」





………なんだコイツ。


いつものウザさの8割増しでウザい。



伊藤の叫び声に大慌てで駆け込んできた理子は
俺が伊藤を泣かしたと思って説教を始める。




三橋「なんで俺が怒られるんだよ!」

赤坂「どうせ伊藤ちゃんに傷つくこと言ったんでしょ!!」

三橋「言ってねぇわ!!朝来たらコイツが俺の席でずっと動かねぇんだよ!!」

赤坂「えぇ……? 伊藤ちゃん、何かあったの??」






すると伊藤は少しだけ顔をこちらに向けて、

「Aに嫌われた……」と呟く。





三橋「いや何言ってんの。
お前結構嫌われてる時の方が多かったぞ」

伊藤「うぁぁあああ!!」

赤坂「三ちゃん! どうしてそういうこと言うの?!」

三橋「だって本当のことだろ」

赤坂「もう……。ねぇ伊藤ちゃん、きっとAちゃんは嫌ってないはずだよ?
ほら、カッとなって言っちゃったとか……」









理子が慰め始めていると、
伊藤はお弁当箱を突き付けてきた。


早弁していいぞ、ということか。なるほど。



さっそく受け取り食べようと思ったら、
「食べちゃダメでしょ」と理子に奪われる。







赤坂「……ん?」

三橋「どうした?」

赤坂「………軽い」

三橋「はあ?」





理子は伊藤に許可もとらずに赤いストライプの
ナプキンをほどいて弁当の箱を開けた。




そこには………









赤坂「……100円玉?」

伊藤「それで……飯食えって……」

赤坂「な、なにがあったの伊藤ちゃん……」

三橋「100円ならギリギリだけど購買の
パン一個買えんだろ」

伊藤「そうじゃねぇよ!! Aのご飯を食べれないなんて……そんなの嫌だぁぁあ!!」

赤坂「い、伊藤くん落ち着いて……」








なんかコイツ、A絡みになると
今井に似るよな……。




理子と俺は目を合わせて、

肩をすくめてみせた。









.

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Mia - 三橋と妹ちゃんのキスシーンの絵が欲しいです! (2019年1月26日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - manaさん» ありがとうございます((T_T))でも神じゃないですよ!修行中の身であります(*´-`) (2018年12月10日 22時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
mana - 神かよ…絵上手すぎじゃないですか!? (2018年12月9日 14時) (レス) id: 9204f626b9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 更紗さん» 了解です!リクエストありがとうございます(*´∀`)続編で書かせていただきます!! (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - なーなーさん» ありがとうございます(*´∀`)こじらせた愛な感じが私も好きなんですよね笑笑あまり書かない雰囲気なので楽しかったです(#^^#) (2018年12月6日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年11月20日 21時

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