ストーキング!!18 ページ23
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黄「…あ」
黄瀬くんが何かをボヤいた。
『どうかしましたか?』
黄「緑間っちの従妹なら…バスケのことわかるんじゃ、」
その話をされ、無性に虫唾が走った。
『学校で習うルールくらいは…でも全中の決勝戦…私はあれを見て、キセキの世代に幻滅しました』
111対11
見たのはテレビの中継。
直接その場に居たという訳ではないが、そこに居たら私は真太郎と気まずい関係になっていたことに変わりはない。
初めこそは本気で臨んでいると思った。だが、それは違ったのだ。
『…あの後、真太郎にはお互いが中学を卒業するまで会わなかったんです。』
黄「…え、でも、普通従兄なら会うんじゃ…」
遠かったら会わないから、そうやってツッコミを入れたくなったが脱線するので言わない。
『そうね、お互い近くに住んでたからいつでも会えた。でも私は拒んでしまった。…だから、彼が受けないであろう高校を受けたんです』
海常高校は私立校だ。
真太郎から逃げるために大分高望みな高校の入試だけを行い、そして比較的家から近いと思った海常高校を志願した。
そうすれば、ほぼ確実に海常高校には入れるからだ。
私の考えは尽く当たり、案の定私立の滑り止めに通うことになった。
黄「…じゃあ、Aっちがここにきた理由は…」
『逃げてきた、って方がニュアンスは近いかもしれないですね』
親には申し訳ないけれど
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作者名:石蕗。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tsuwa/
作成日時:2016年1月10日 13時