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あれから一週間程、めげずに女の子たちからプレゼントを受け取ってみたものの、びっくりするほど効果がない。本当にヤキモチの｢ヤ｣の字もない。
相変わらずAは｢人気者は違うねぇ｣と言ってくるだけだった。
そしてここで問題がひとつ。
俺に気を使ってか、Aが手作りのお菓子をくれなくなってしまっていた。
*
彼女は家庭科部である。
名の通り、料理や裁縫をする部活だ。
手先を使う細々とした作業があまり得意ではない俺からすると、それは魔法のようだった。
以前にもいったように、Aはべらぼうに料理が上手い。
年の離れた妹がいるらしく、また両親も共働きであることから小学生の時から家事全般をこなしているらしい。だから料理は慣れているんだとか。
｢なんだか花嫁修業みたいっスね｣
と、つっこんだのはまだ記憶に新しい。
そんな彼女が部活で作ったお菓子をちょこちょこ貰うのが俺の密かな楽しみだったりしたのだけど、最近はそれがぱったりなくなってしまったのだ。
｢やっぱAの作ったのが食べたい……｣
元からめちゃくちゃ美味しいお菓子に、｢好きな子が俺のために作ってくれた｣というとびきりのスパイスがのっているのだ、そりゃそんじょそこらで手に入るお菓子とはわけが違う。
｢なにメソメソしてるんですか｣
黒子っちが机に突っ伏す俺のつむじをツンツンつついてくる。
いつもなら
｢禿げたらどうするんスか！やめて！｣
と怒るところだけど、俺はその元気すらないくらいに結構落ち込んでいた。まあ、かるく手を叩くくらいはしたけども。
｢Aがお菓子くれなくなったっス……｣
｢なに、黄瀬ちんお菓子ほし〜の？
ん〜、今日はいつもよりちょっと多めに貰えたから分けてあげる｣
そういうと紫原っちの手からマジックみたいにバラバラと飴やチョコレートの包みが落ちてきた。
｢え、えぇと、ありがとうっス｣
折角紫原っちが気を使ってお菓子をくれたところ悪いけど、俺にはまだ食べきれてないお菓子の山があるんだよなぁ……。
俺は申し訳ない気持ちで詰め込んである後ろのロッカーへと視線を向けた。
｢……ん？紫原っち、それどうしたんスか？｣
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辻村行人(プロフ) - とても面白いです！お体に気をつけて更新頑張ってください！ (2019年6月30日 5時) (
レス) id: dc0e03a692 (このIDを非表示/違反報告)
Flower＊(プロフ) - 美紀さん» 美紀様、コメントありがとうございます。お返事大変遅くなりました。本当に申し訳ないです……。黄瀬くんいいですよね！更新止まってしまっていてごめんなさい。はやく完結させられるように頑張ります……っ (2019年6月13日 14時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 涼太君大好きです最高です (2019年3月10日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
Flower＊(プロフ) - 楼莉さん» 楼莉様、コメントありがとうございます〜！黄瀬くん可愛いと言っていただけて本当に嬉しいです！私事ですが、楼莉様の｢ケンカップルが通る｣を読ませていただいています。真ちゃんと主人公ちゃんのやり取りが本当に可愛くて……。お互い更新頑張りましょうね(o´・ω-)b (2018年7月23日 14時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
楼莉(プロフ) - 黄瀬くんがすっっっごく可愛いです！！！今後も楽しみにしてます！ (2018年7月22日 18時) (レス) id: 7ad08e5261 (このIDを非表示/違反報告)
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