【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ24)

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The HUNDRED-FiFTEENTH.. ページ24

って、んなワケないか。

思ってたら追い出さないわな

A「……………侑士ぃ……」

あはは。
なんて情けない声出してんだ

でも、やっぱ私… なんだかんだ

結構ホントに感謝してたんだ、侑士に。

跡部とは正反対。

だけど
私は何故か侑士をキライにならなかったし、むしろ

正直ちょっと頼りにしてた

『恋』だなんて、そんな感情じゃないんだけど。

いくら短い時間だったとしても

侑士のコト

もう今さら忘れられないくらい、大事に思ってた………

A「っ…、ゴ、メン……侑士…(ｸﾞｽｯ」

すぐに目の前から、意識の中から、侑士の世界から消えるよ。

だから…

もう少しだけ、ココで

懺悔させてください…………。

-忍足SiDE-

ｶﾁｯｶﾁｯｶﾁｯ……

忍足「………………。」

もうすべて終わってしもたんや。

ショックで立ち上がれへん
最低や、俺。

これ以上Aに、俺の感情がばれるんが怖かったんや。

こんなん初めてやさかい…

そんなしょーもない理由で

全部、捨ててしもた。

わかってんねん。

俺のすべきことは、こんなことやない。

動かな、
Aを追いかけな…

Aが俺を好きにならんでもええ

ただ、跡部とのことを忘れさせたかってん。
忘れて楽になってほしかっただけや。

ほんで…、全部忘れた時

俺がAの側におったら……

忍足「……………アホ。」

その思考も最低やっちゅーねん。

忍足「…A……」

お願いや、
俺のもとに帰ってきて…

……俺がそんなこと言うなんてアホな話やんな。わかっとる。

でも

もう一辺、俺にも望みを…

Aの大切な人になるチャンスを、くれへんか…？

忍足「A、今ごろどこにおるんやろ」

今さら追いかけたとこで遅いわな。

そもそも、俺が突き放したんやし、追いかける権利なんてあらへん

せやけど、

身体が

止まらんねん。

忍足「……A…っ！」

気づいたら俺は、玄関に向かって走っとった。