CCG_12 ページ14
.
「おはよ、A」
「あ、倉元せーんぱい。おはようございますです」
左手に棒付きキャンディーを持ちながら、
チョコレート菓子やらスナック菓子やらを机に並べて
無造作に頬張るA。
「あれ、今日丈さんは？」
「知らないです〜
朝、来たと思ったら用事があるからってどっか行っちゃったんですよ」
心底、つまらない。とでも言いたげだ。
丈さん不足をお菓子で補ってると思うと、わかりやすいというかなんというか。
「にしても、朝からいないのは珍しいな。
…なんか言ってた？丈さん」
今日一日どう動くか決めかねていると、
あっ、と小さく声を上げたAがこちらを向いた。
「午前中は倉元せんぱいに一任する、て言ってたです。
そこんとこの机に、なんかメモ。」
置いてありました、と言う前に、次のお菓子を
放り込むAのほっぺたはパンパンだ。
そういうことは早く言いなさい。
さてどうしたもんか、というかあの人は
班を丸投げしてどこいったんだ…
やれやれと机の上のメモに目を通して、
「んっ」
何故か喉が、変な音を出した。
「佐々木琲世一等と、打ち合わせ…？」
そんな予定、無かった気がするけどな。
先日の案件の引き継ぎはうまくできているし、
Aも俄然乗り気だ。
進捗のほどはあまり。と言った感じだけど。
先日は宇井さんに「私の彼氏になってくれませんか」
とかなんとか切り込んで、丈さんが誤解を解くので手を焼いたそうな。
ていうかなんで、丈さんとハイセ？
「なーんかあったのかな、また」
さっぱり検討はつかないけど。
「？？ 今日、どうするです？」
「んー サボっちゃおっか！」
「えっ！！！」
ははっ、冗談。
ポン、と書類で頭を叩けば、むくれるAは本当に可愛らしい。
「倉元。」
ふざけすぎるな、と言わんばかりに
やんわりとミッチーに注意されてしまった。
「はぁい。んじゃ、平子班。
今日も元気にいきますかぁー。」
ジャケットを羽織りながら、
なんとなく燻る不安には気付かないふりをして。
俺たちは歩き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
