55 【幸村】裏の顔 2 ページ5
『え、見たい!!いいの??』
幸「いいよ。帰る時ラインするね。…後この事は皆には内緒で」
『わかった』
精市は上着を肩に掛け直し、持ち場へと帰っていく。
その背中を見てふと思った。
皆には内緒で…か
確かに家に行くとか周りに変な誤解されても嫌だもんね。
精市が誘ってくれたのが嬉しくてつい勢いで行くって言ってしまったけど、もう少し気遣ってやれば良かったなと反省した。
『(まあでも絵、楽しみすぎる)』
ーーーーーーーーーー
〜仁王Side 〜
あの重たい空気からやっと解放され、たまらず誰もいない日陰へと腰を下ろす。
仁「…しかし状況がかなり大事になってきたの」
GPS…あれはどうせブン太の仕業だろう。
根拠はないが今までの行動とAへの執着からして、
どう考えてもアイツしかおらんじゃろ。
そのくせその話題が出れば1番焦っちょるし
とんでもない事をやらかしたなと笑いたい所だったのだが。
さっきの話を聞けばどうやらこちら側にも誤算があった様だ
仁「(最初はブン太が暴走して、自爆させる事を企ていた訳じゃが…)」
幸村が言っていた様にAが身の危険を感じれば次の任期更新は無くなる、つまりAは去っていく可能性が出てくるという事。
仁「完全に誤算だったぜよ。今は他人を駒にして遊んどるだけで俺自身はまだ何も行動しとらんからの」
やれやれと日陰を作っている木に寄りかかって、スマホのフォルダからAの写真を開く。
前にAが自分の上着を干してくれている所を見かけた時、ちょうどこの場所から撮ったものだ。
まるでAと同棲しているかの様な、そんな想像を掻き立てる写真に思わずニヤニヤとしてしまう
仁「次のチャンスは合宿かの」
気づけば近くで誰かがボールを打つ音が聞こえてくる。
見つからない様に少し右へ移動して、
頭の中で緻密な計画を練りながら目を閉じた。
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます!(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん!!そんなそんなありがとうございます!!そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます!大好きなお話なので、これからも頑張って下さい!ずっと応援してます! (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)!!!!詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月21日 20時