56【幸村】 裏の顔3 ページ6
宣言通り、部活が終わった後に精市からラインが送られてきた。
どうやら裏口に迎えに来てくれるらしい。
既に帰る準備も終わっていた私は、すぐに裏口へ向かった。
ーーーーーーーーーーー
ー裏口にてー
幸「おまたせAさん」
『あっ、おつかれ』
精市の声が聞こえて後ろを振り向くとそこには見慣れない制服姿の彼がいた。いつもと違う雰囲気を纏った彼に思わず目を奪われる。
幸「フフ、何見てるの?さあ行くよ」
『う、うん!』
歩き始める精市に着いて歩きながら、
初めて通る道に少しワクワクしていた。
それに薄暗い夕焼けと精市の制服姿が良くマッチしている。
『(なんかすごい青春って感じ)』
そのまま彼の家へと向かった。
ーーーー
綺麗な家の前に到着し、植物が茂る門をくぐる。
幸「ここが俺の家だよ。さあ入って」
『おじゃまします!!』
足元に敷かれたかわいいインコの柄をした玄関マットが私を出迎えてくれ、ワクワクとした気持ちで靴を脱いだ。
それにこの家…なんだか花の良い香りがする。
『なんか良い香りがするね』
幸「あはは、そうかい?自分だとわからないな」
クスクスと笑いながら私の足元にスリッパを置くと、
こちらにどうぞと私を階段へと促す。
幸「そうそう、うちの階段少し急だから気をつけ…」
『え?きゃっ!!!』
ガタッ
注意されてまもなく、お約束の展開だが私はそのまま足を踏み外して尻餅をついてしまった。
幸「Aさん!大丈夫?…ごめんね登りにくくて」
精市が肩を支えてくれる
『…あはは、言わんこっちゃないね、大丈夫大丈夫!」
コケたのは一段上がった所だったし、
特に痛みもなく立ち上がった。
幸「怪我してない?」
『うん、してない』
精市は危ないからと私の後ろに回って階段を登り、部屋の前まで案内してくれた。
そして彼の部屋の前に着くとピタリと足を止める。
幸「あ、お茶を入れてくるから、部屋の中で待っててくれる?
座って楽にしていてね」
『ありがとう、わかった』
ーーーーーーー
彼が降りて行くのを見届け、
言われた通りに部屋にお邪魔した。
ガチャ
ゆっくりと部屋に入ると、壁に立てかけられていた絵がまず目に入った。これが精市の絵かな?
何枚かあるものを一つずつ見てみると、
どのキャンバスにも女性が描かれている。
微笑んでいる女性、泣いている女性、怪我をして苦しんでいる女性…
…あれ?
『なんかこの絵の女性、どことなく私に似てる…?』
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャメル(プロフ) - まゆさん» まゆさん、ありがとうございます!(;_;)その言葉で私もお仕事頑張れるし、ほんとに嬉しいです…これからもどうぞよろしくお願いします^_^ (2022年10月31日 21時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - おもしろいです。更新楽しみに仕事頑張れます(o^^o) (2022年10月31日 19時) (レス) @page49 id: d99fc6d444 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 小筆さん» 初めまして、小筆さん!!そんなそんなありがとうございます!!そういうふうに言って頂けるだけで本当に嬉しいです(^^)これからも楽しんでもらえる様に頑張るので見守って頂けたら嬉しいです❣️ (2022年10月18日 22時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
小筆(プロフ) - いつも見させて頂いてます!大好きなお話なので、これからも頑張って下さい!ずっと応援してます! (2022年10月18日 21時) (レス) id: fe225f18e6 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - こかさいだーさん» 詫びようとする幸村くんいいなと思って書いたので反応してくれて嬉しいですw(^ ^)!!!!詫びすぎず詫びなすぎず頑張ってほしいですね🤭 (2022年9月29日 15時) (レス) id: 0837b0830d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:研究員 | 作成日時:2022年9月21日 20時